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『ホールケーキ頼んじゃったんだけど、一人じゃ食べきれなくて………お願い！！』
「そういうことなら……お昼のデザートに食べますね。ありがとうございます、Aさん。」
私が無理矢理頼み込んだのに、彼女はニコニコと笑って承諾してくれた。
なんて優しい子……
『こっちこそ無理に頼んだのに、ごめんね。ありがとう！』
残りはあと三つ。
誰に頼もうかな……
考えた結果、アリスさんなら引き受けてくれるんじゃないかと思って、もう一度憩いの場へ向かった。
さっきはいなかったけれど、彼は大体彼処にいるので物は試しだ。
箱庭が見える場所へ戻ると、やっぱりいた。一緒にナオさんもいて、何か話している。
『あれ、ナオさんとアリスさんって珍しいですね。』
「え、あ…Aちゃん……」
私が話しかけると、ナオさんの肩がびくりと跳ね上がった。どうしたんだろうかと思っていると、一日ぶりにアリスさんから話しかけられた。
昨日とは違った感じなので、きっと立ち直ったのだろう。
「……コイツのクリアチップが足りないらしい。」
「な、何で言っちゃうんですか！！えっと、Aちゃん…これは……気にしないでくださいね！！」
あたふたと慌てて、アリスさんに
Aちゃんにも迷惑はかけられないって言ったじゃないですか！
と、小声で言っていた。
そこでクリアしていないアトラクションを聞くと、既に私がクリアしてしまった物だった。
丁度良い、メダルの代わりにケーキを食べてもらおう。
『ナオさん、取引しませんか？』
「取引……？」
疑問を浮かべる彼女へ、私は笑みを浮かべた。
『持ってきました！』
「なんでオレまで……」
『良いじゃないですか、ケーキ食べるぐらい。』
二つケーキを持ってきて、机の上に乗せた。アリスさんとは取引していないが、強引にケーキを押し付ける。
ナオさんには約束したメダル三十枚を渡して、あと一人を探すためにその場を後にした。
再びロビーに戻ると、カンナちゃんがケーキを頬張っていた。とても可愛らしい。
その隣にはケイジさんとギンくんが座っていた。
私が近寄ると、まだ機嫌が直っていないらしくギンくんにそっぽを向かれる。
少し傷ついたが、元は私が悪いので仕方がないと自分に言い聞かせた。
そっぽを向く少年とは話せそうにないので、ケイジさんにケーキを食べて欲しいとお願いすることにした。
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でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！なんとか5月中に2章完結目指して頑張ります。笑 (2020年5月20日 23時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 何度もコメントすみません…今日更新多くて嬉しいです…！(( お体にはお気をつけて！これからも楽しみにしています！ (2020年5月20日 22時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - しきさん» え？そう言ってくれて嬉しい… (2020年5月16日 7時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - え?表紙好き… (2020年5月16日 1時) (レス) id: 0c957ac632 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます…！ (2020年5月14日 21時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年4月28日 9時
