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スカートを下ろして、再びソファーに座る。
それから私の前に立っているハンナキーに、タイツからは分からない程度の処置をお願いした。最初はこれに反対していたハンナキーも、私が何度もお願いすると、渋々了承してくれた。
顔とは違い、あまり手当てのされていない足を見たハンナキーが、二度目のため息をついた。
あくびが出る程暇な足の手当ての間、ガラスの向こう側をぼんやりと眺めて時間を潰した。
どうせ田舎に生まれるなら、せめて海の近くの田舎が良かったなどと叶わない望みが頭に浮かぶ。
しばらくすると足の治療が終わったらしく、ハンナキーに声をかけられた。
『ありがとう、この薄さならきっとタイツからでも目立たないよ。』
「……もう、本当はもっと丁寧な処置をしないと…」
『はーい。じゃあ次お願いします。』
「うう……遮らないでください……」
次の治療のために、今度は逆にタイツとスカートに足を入れて、チャックを上げてホックをかけた。
上半身は下着も脱がないと治療できないので、上に着ているものを全て脱ぐ。脱いだ制服をたたんでいると、ハンナキーがワナワナと震えだした。
『……どうしたの、ハンナキー？』
「な、なんでこんなになるまでほっといたんですかぁ！！」
ハンナキーが私のことを指差す。指された指の向きを辿ると、私の脇腹が。
見えにくいところなので正確にはいえないけれど、おそらくあの時潰された水ぶくれがある場所だろう。
上半身も足と同じように余程酷くなければ手当てもしてないし、少し見えやすい足と違って全く見えない上半身はほとんどの怪我が放置されている。
…ので、おそらくそれのことも含まれているんだろうけれど。
『あはは……えっと……すみません……？』
「笑い事じゃないんですよぉ！？」
足の時よりも慌てたハンナキーが、素早い手捌きで治療していく。
そんなにグロテスクになっているのだろうかと思い、好奇心で見たくなった。脇腹を見るために少し顔を動かすと、動かないでくださいと、ハンナキーに叱られてしまった。
それからはやることもなく、やはりさっきと同じようにガラスの外を眺めることしか出来なかった。
「……終わりましたよ。」
『ありがとう、ハンナキー。』
タイツと違ってシルエットのはっきりしない上半身は、とても丁寧に治療された。
こんなに色々なものが貼られて、巻いてある上半身を見るのは初めてだ。
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でででででん(プロフ) - ぁぃぅぇぉさん» (ニッコリ) (2020年8月19日 6時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ - 待って最初のやつポルナレh...やっぱなんでもありません (2020年8月19日 5時) (レス) id: 4f6210d2fe (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» 分かってくれる人がここに…！！ありがとう。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
キミ死好き - まぁあの笑顔みたいな顔iPadの壁紙にしてるから分かるよ (2020年4月22日 10時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» レコの生存ルートで、アリスがボンゴを渡した時に発生する最後のイベントが本当に好きなので……ごめんなさい。 (2020年4月21日 9時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年3月30日 19時
