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『私はハンナキーと話したいことがあるので、また。』
「オーケーだ。……気をつけてね。」
それだけ言うと、ケイジさんは今度こそ医務室から出て行った。気をつけて、と言うのはハンナキーのことだろうか。
完全に周囲に人の気配が無くなるのを待ち、医務室のドアを閉めて鍵をかける。
「……治療、ですよね？」
『うん。さっきの薬を使いたいんだけど……良い？』
「はい、もちろんです。どうぞこちらへ。」
ハンナキーに言われるまま、ソファーへと腰掛ける。
「まずは、傷を見せてもらってもよろしいでしょうか？」
『分かった。』
治療をするためにマスクとマフラーを取る。それから顔に貼ってあるモノも剥がして、続けて制服も脱ごうとすると慌てて止められた。
傷を見せろと言ったのはそっちの方じゃないか、とやや不満を持ったが大人しく従う。
「えっと……さっきの薬が、あまり量がなくて。Aさんの顔だけなら使えそうなんですけれど……それでも良いですか？」
『うん。』
顔に薬を垂らすので、一度ソファーに横になる。目を閉じて薬が使用されるのを待っていると、顔の皮膚に液体が付着した感触が伝わってきた。
少しくすぐったい。
できれば全身に使いたかったけれど、顔だけでも治せるなら良い方だろう。流石に何日も同じマスクを付けていたくない。
普通に汚いし。
「…顔の治療は終わりましたよ。」
瞼を上げて、ソファーから起き上がりハンナキーに渡された鏡を顔の部分へもってくる。
反射された自分の顔を見ると、まるで最初から傷などなかったのような、綺麗な皮膚が映っている。
『……すごい。』
「えへへ、そうでしょう？」
『うん……体も、お願い。』
「はい。では、えっと……中に何か履いてますか？」
その問いかけに首を横に振ると、そうですよね……とため息交じりに言われた。
そんな風に言われても……
それが売ってる店なんて家から遠いし、自分のバイト代で買おうにも金欠で難しい。だいたい、いつも部活とか文房具代とか、あと遊びに使ったら財布が勝手に痩せる。
「これ、差し上げますのでずっと履いておいてください……替えが必要でしたら、また申し付けてくだされば交換するので。」
『……ありがとう。』
ハンナキーが中に履くものを持ってきてくれて、なんと私にこれをくれるらしい。これは素直に嬉しい。
そしてタイツから足を抜き、受け取ったモノを履いた。
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でででででん(プロフ) - ぁぃぅぇぉさん» (ニッコリ) (2020年8月19日 6時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ - 待って最初のやつポルナレh...やっぱなんでもありません (2020年8月19日 5時) (レス) id: 4f6210d2fe (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» 分かってくれる人がここに…！！ありがとう。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
キミ死好き - まぁあの笑顔みたいな顔iPadの壁紙にしてるから分かるよ (2020年4月22日 10時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» レコの生存ルートで、アリスがボンゴを渡した時に発生する最後のイベントが本当に好きなので……ごめんなさい。 (2020年4月21日 9時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年3月30日 19時
