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あれ、でもこの声って……
扉の向こうから聞こえた声は、聞き覚えのあるものだった。
『サラちゃんと、カンナちゃん……？』
私が二人の名前を呼ぶのと同時に、扉が開いてサラちゃんが入ってくる。
「A…何で此処に！？」
「え……Aさんがそっちにいるんですか？」
サラちゃんが先に危険かどうか判断するためなのか、カンナちゃんはこの部屋には入ってこない。
『うん、居るよ。えっと、なんか…たまたま見つけちゃって………』
「そ、そうか………一人でここに？」
『うん、私だけ。』
「すごいです……！！私、ソウさんと来ても開ける勇気がなかったのに！！」
『……そうかな？』
カンナちゃんとソウさんは、私よりも前に此処を発見していたらしい。
でもそうだな…ソウさん……うーん、頼りなさそう。
入れなくても仕方ない気がする……
「カンナ、Aも居るし大丈夫だ。入ってこい。」
「は、入ります。」
「カンナ…」
カンナちゃんが恐る恐る、このベッドだけの部屋に入ってきた。
それを見て彼女の名前を呼ぶ、最初とは声のトーンが変わったサラちゃんに疑問を抱いたが、それを私が尋ねる前にカンナちゃんが座り込んだ。
「…………あ………ああ………あああ………あああああぁぁぁぁ！！！！」
『え…どうしたの、大丈夫！？』
急いでベッドから腰を上げて、悲鳴をあげて地面に座る彼女の肩を掴んだ。
「ここは……お姉ちゃんが居た…部屋です…。私のせいで……」
「落ち着け、カンナ。」
そう言うと、カンナちゃんの背中をサラちゃんがさすった。
しばらくすると、カンナちゃんの荒かった息も安定していく。
「………取り乱して…すみません……もう…大丈夫です…。」
「カンナ…ドアは開けておく。……部屋の外で待っててくれ。」
「はい…。」
普段も大人しいけれど、その数倍大人しくなってしまった彼女は扉の外へ再び出て行った。
そうか、此処は最初の試練の部屋なんだ。
と言うことはさっき私が何気なく座っていたあのベッドも、あの姉妹のどちらかが使っていたんだろう。
「A、此処の探索はもう終わったのか？」
『うん。けど…何もなかったよ。』
「そうか…でも念のため、探してみるよ。」
『分かった。じゃあ、私カンナちゃんのそばに居るね。』
コクリと彼女が頷いたのを見て、私も部屋を出た。
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でででででん(プロフ) - ぁぃぅぇぉさん» (ニッコリ) (2020年8月19日 6時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ - 待って最初のやつポルナレh...やっぱなんでもありません (2020年8月19日 5時) (レス) id: 4f6210d2fe (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» 分かってくれる人がここに…！！ありがとう。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
キミ死好き - まぁあの笑顔みたいな顔iPadの壁紙にしてるから分かるよ (2020年4月22日 10時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» レコの生存ルートで、アリスがボンゴを渡した時に発生する最後のイベントが本当に好きなので……ごめんなさい。 (2020年4月21日 9時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年3月30日 19時
