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そうだ。

此処にこんな隠し部屋があるなら、他にあってもおかしくないはず。

ここは崩れた瓦礫だらけの廊下だ。もう一つくらい、瓦礫の隙間で息を潜めているかも知れない。



瓦礫が崩れている部分を、端から一つ一つ調べていく。





『あ……!』





あった。

奥の方の通路は真っ暗で、私の目でも今は何も見えない。


入ってみよう。
今度は、どんな部屋があるのか。

それが気になって、胸が高鳴った。





真っ暗な通路を進んだ突き当たりに、ドアを発見する。さっきは何も見えなかった通路の先も、闇に慣れた目のおかげでしっかりと見える。

何のためらいもなくドアを開けると、そこそこ広く明るい部屋にでる。





『何だろう、この部屋……』





そこは、ベッドが二つある部屋だった。

見覚えはない。




何か手がかりは無いかと部屋を探し回ると、ベッドの下にスマホがあるのを見つけた。スマホは、友達がよくいじってる物だ。

友達に貸してもらった事があるので、操作ぐらいは私でも出来る。




床に落ちているそれを拾い、ベッドに腰掛けて真っ暗な画面を見る。



電源を入れると、パスワードがかかっていなかったおかげで、私でも中身を見ることが出来た。スマホを開くと、メモ帳の画面が映し出される。



そこには……カンナちゃんを罵倒する内容が書かれていた。

文面的に、おそらく彼女のお姉さんのフリをして書かれた物だ。






どうせあちら側の創作物なので、メモを削除する。

削除したままでも良かったけれど………



ドアの向こうから何も気配が感じられないのを良いことに、私は新しくメモを作成して文章を作る。


ごめんね、かんな。

生きて………大好き。

お母さんとお父さんを、よろしくね。


この言葉を、彼女の姉が書いたように入力していく。




[ごめんねかんないきてだいすきおかあさんとおとうさんをよろしくね]




改行も句読点も何もないので読みづらいが、これなら疑われることはないだろう。





『……カンナちゃんのお姉さん、どんな人だったんだろう。』





自分で打った言葉を眺めながら、独り言を漏らした。









ベッドに腰掛けたまま、スリープ状態になったスマホをぼんやりと眺めていると、ドアの向こうから足音が聞こえた。


誰だ……まさか、組織の者……?


ドアの向こうを警戒し、聴覚を尖らせる。
それからポケットの中身が一杯だったので、ベッドの奥の方にスマホを滑り込ませた。

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でででででん(プロフ) - ぁぃぅぇぉさん» (ニッコリ) (2020年8月19日 6時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ - 待って最初のやつポルナレh...やっぱなんでもありません (2020年8月19日 5時) (レス) id: 4f6210d2fe (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» 分かってくれる人がここに…!!ありがとう。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
キミ死好き - まぁあの笑顔みたいな顔iPadの壁紙にしてるから分かるよ (2020年4月22日 10時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» レコの生存ルートで、アリスがボンゴを渡した時に発生する最後のイベントが本当に好きなので……ごめんなさい。 (2020年4月21日 9時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:でででででん | 作成日時:2020年3月30日 19時

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