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「組織をかく乱させて、サラちゃんを逃すため…?
しかし…すべてバレていた。逆に利用されていたんだよ。“サンキューだぜ”は…カイとサラちゃんの父親が挨拶で使ってた表現だ。
筒抜けだったんだよ、そのやり取りもすべて…誘拐犯の組織に…。」





メールの内容は、カイさんが真っ白…とまではいかないが、完全な黒ではないことが示されていた。





「じゃあ…!!じゃあ…!!私を守るため…陰で護衛を…!」

「唯一、カイが護衛から離れる時…それが自宅でメールを送信する時だったぜよ…!」

「巧妙だね…手口が。」





あの時選ばれるのが、私だったら。

全てが上手くいっていたのだろうか。



……いや、考えるのはやめよう。

亡くなっていった人達に失礼だ。





「パソコンの充電が…切れたぜよ。」

「結局、脱出に関係する情報は得られなかった…ね。」





このパソコンから得られた主な情報は、千堂院家と組織に属していたカイさんが深い関係にあったこと。

それぐらい……か。





「けどよ…やっぱりカイは…くだらねえ悪人じゃなかったぜよ!!」

「そんなことが…有益だったかい?」





知れて良かったことではあるけれど、確かにそれは脱出を助けるようなモノじゃない。



……そうだ。

脱出出来た時のために、後で凶器になる物を探さないと。他の人達から分かりにくくしたいなら、毒薬とかの方が良いのかな。


警察に捕まった後だと、そういうことは難しくなるし。

万が一他の人達にバレて、押さえつけられでもしたら……私の力だと抵抗できない。





「…とりあえずまだこの場所を、みんなに話すのはやめておこう。」





しまった、さっきから話を聞いていなかった。

何か大事なことを言ってたら……どうしよう…





「四人だけが知る秘密兵器…バレないようにね。」





……多分、大丈夫かな。

今言ってたことがおそらく大事なことだろうし。





「そうと決まれば、昨日と同じように振る舞うべきだ。」

「お、おう!寝室にパソコンを隠してたら、アトラクションでも進めてくるぜよ!」

「おまわりさん達も…戻ろう。」





そう言って、みんな出て行った。

それからしばらく経った後で、私も隙間から出て行くことにした。









私があの場所を出ると、既にみんないなくなっていた。


誰もいない廊下は、物音一つ聞こえない。

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でででででん(プロフ) - ぁぃぅぇぉさん» (ニッコリ) (2020年8月19日 6時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ - 待って最初のやつポルナレh...やっぱなんでもありません (2020年8月19日 5時) (レス) id: 4f6210d2fe (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» 分かってくれる人がここに…!!ありがとう。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
キミ死好き - まぁあの笑顔みたいな顔iPadの壁紙にしてるから分かるよ (2020年4月22日 10時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» レコの生存ルートで、アリスがボンゴを渡した時に発生する最後のイベントが本当に好きなので……ごめんなさい。 (2020年4月21日 9時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:でででででん | 作成日時:2020年3月30日 19時

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