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『大丈夫です……ちょっとアトラクションで、失敗しただけなので。』
「そうか…手当ては？ちゃんとしてあるのか？」
『はい、ハンナキーにしてもらいました。』
「そうか……」
ボンゴを床に置いたアリスさんが、先程強く握った部分をそっと撫でる。
さっきは強烈な痛みを感じた部分も、時間が経てば緩やかに落ち着いていく。
……小さい頃のお兄ちゃんにそっくり。
よくこうやって、負傷した部分を治療して撫でてくれた幼き日の兄と、目の前の彼の姿が重なる。
見た目とか、性格は全然違うはずなんだけどな。
『……私は大丈夫です。それよりも、メダル…すみません。』
周りに散らばった金色のメダルが、あちこちに見られる。
早く拾わないと。
「いや、大丈夫だ。」
私がメダルを拾いに行こうとすると、それを制止したアリスさんが拾いに行く。
そして拾い終わったメダルを、両手に乗せられた。
今度はさっきと違って、壊れやすい物にでも触る様に、優しく……優しく手を取られて、その上に光を反射したメダルを乗せられる。
『あの…メダルは……』
「さっきは怪我をしていると知らなかったとはいえ……すまなかった。でもこのメダルは…白川 A、お前に受け取ってほしい。」
受け取ってほしい…って、もう手に乗せられているんだけれど。
……これはもう受け取るしかなさそうだ。
『分かりました。有り難く、受け取らせてもらいます。』
貰ったそれを、制服のポケットへ深くしまった。
そろそろメダルを使わないと、ポケットからこぼれてきそうな量になってきた。
あとで使おう。
ヒヤリとする硬い壁の影に身を隠して、ひっそりと目の前の光景を見続ける。
今ロビーにいるのは、レコさんとアリスさんの兄弟だけだ。
「…何も用がねえなら、オレは行くぜ。」
「ま、待って…！！レコ…！」
……オレ？
レコさんとは長い関係じゃないけれど……確かこの人の一人称はワタシだったはず。
ふと感じた違和感。
普段なら徹底的に考え込んでいるが、今はその違和感よりも目の前のことが大事なので、そちらに集中する。
「このボンゴ、お前のだろ…？」
「それは…！！なんでお前が…！！」
アリスさんがボンゴを見せると、明らかにレコさんの瞳から動揺の色が見てとれた。
彼女の疑問にアリスさんが、ボンゴを手に入れるまでの経緯を説明する。
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でででででん(プロフ) - ぁぃぅぇぉさん» (ニッコリ) (2020年8月19日 6時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ - 待って最初のやつポルナレh...やっぱなんでもありません (2020年8月19日 5時) (レス) id: 4f6210d2fe (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» 分かってくれる人がここに…！！ありがとう。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
キミ死好き - まぁあの笑顔みたいな顔iPadの壁紙にしてるから分かるよ (2020年4月22日 10時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» レコの生存ルートで、アリスがボンゴを渡した時に発生する最後のイベントが本当に好きなので……ごめんなさい。 (2020年4月21日 9時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年3月30日 19時
