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「行っちゃいましたね……」
『そうですね……おにごっこ、ですかね？』
「たぶん……」
二人が走っていた方を見ながら、ただ呆然とする。
通りすがりの竜巻みたいな出来事だったな、と瞬きをしながら思った。
「じゃあ、私は今日はもう寝るので……おやすみなさい、Aちゃん。」
『分かりました、おやすみなさい。また明日。』
ロビーでナオさんと別れた私は、そのまま医務室に向かうために歩いた。
……走り方が普通だったら、今此処で走れたのに。
途中で誰かに見られるて困る。
ため息をつきながら、そのまま大人しく廊下を歩いた。
『ハンナキー、ちょっといい？』
「あ、はい。どうしましたか？」
医務室についた私はハンナキーに声をかけた。
ガラスに映る景色は相変わらずの眺めで、時間に合わせて変化するらしく空は闇に染まっていた。
『睡眠薬が欲しいんだけど。』
「……分かりました。」
少し間が空いたのが気になるが、睡眠薬は貰えるようだ。
ハンナキーが薬を持ってくるまでの間、私はまた景色を見ていた。
ここの景色を見ながら地獄に落ちることができたら、どんなに幸せなことか。
ボンヤリと馬鹿みたいに景色を眺めながら考えていると、ハンナキーに声を掛けられた。そんな彼女の手のひらには薬がある。
「睡眠薬ではなく、睡眠導入剤です。副作用もないので、寝る前に一粒飲めば大丈夫です。三日分と予備で、四つ……お渡しします。」
『ハンナキー、さっきからありがとうね。』
ハンナキーから睡眠導入剤を受け取って、ポケットにしまう。
「あ、それ…水無しで飲めるので……噛んで飲み込めば大丈夫です。」
『そうなんだ……分かった。噛めば良いんだね。』
丸薬を飲み込むのは得意ではなかったので、それは私にとって朗報だった。
……ハンナキーはこの事を知っていたから、これを出したのか？
まあ…どうでもいいか、そんなこと。
『じゃあね、ハンナキー。おやすみ。』
「はい……ぐっすり眠れると良いですね。」
ヒラリと手を振って、二回目の医務室を後にした。
『ミシマ先生、今お時間よろしいですか？』
「おや、Aさん。もちろん良いですよ。」
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でででででん(プロフ) - ぁぃぅぇぉさん» (ニッコリ) (2020年8月19日 6時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ - 待って最初のやつポルナレh...やっぱなんでもありません (2020年8月19日 5時) (レス) id: 4f6210d2fe (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» 分かってくれる人がここに…！！ありがとう。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
キミ死好き - まぁあの笑顔みたいな顔iPadの壁紙にしてるから分かるよ (2020年4月22日 10時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» レコの生存ルートで、アリスがボンゴを渡した時に発生する最後のイベントが本当に好きなので……ごめんなさい。 (2020年4月21日 9時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年3月30日 19時
