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彼女の両手を、私の両手でギュッと握る。
『だったら……私がナオさんのことを守ります！』
「え…？」
『あ……ちょっと、私だと頼りないかも…しれないですけれど……』
自分でも恥ずかしいことを言っていることは分かっている。こんな小娘が大学生の女性を守るだなんて、至極難しいことだ。
最後の方は照れてしまって、だんだんと語尾が弱まっていく。
チラリとナオさんの顔を見てみると、呆けた顔をしていた。しかしその後、ボソボソと何か独り言を漏らして、笑顔になった。
満面の笑みとまではいかないけれど、私がナオさんに出会ってからの中では一番の笑顔だ。
「ふふ…、ありがとうございます。頼りにしますね。」
二人共ロビーに戻る予定だったので、アトラクションを出てそのまま一緒に横並びに歩いた。
『そういえばさっき、独り言で何て言ったんですか？』
「……そうですね……気が乗ったら教えますよ！」
『えーーー……ずるいです！！今知りたい！！』
「ふふふ、そう焦らなくても気が乗ったらちゃんと教えますよ。」
『それって気が乗らなかったら、教えてくれないってことじゃないですか…！』
なるほど、先程のケイジさんとソウさんの気持ちを今なら理解できる。
とても歯がゆい。
ナオさんと話しながらロビーに入ろうとすると、突如目の前に現れたサラちゃんとぶつかった。その衝撃で後ろに倒れそうになったが、咄嗟にナオさんが支えてくれた。
一方サラちゃんは誰も支える人がいなかったせいで、地面に尻餅をついてしまった。
「サ、サラちゃん……大丈夫ですか…？」
『ありがとうございます、ナオさん。サラちゃん、大丈夫？』
倒れたサラちゃんに手を差し伸べて、起き上がらせる。
彼女は衝撃を受けた部分を摩りながら、ゆっくり立ち上がった。
「私は大丈夫だ…それよりAは大丈夫か？私の不注意のせいで、ごめん。」
『私はナオさんがいたから…別に良いよ、謝らなくて。私もよく前を見てなかったし。』
「あ！！サラ姉ちゃんいたニャン！！」
声がして見てみると、こちらに全速力で走ってくるギンくんがいた。
「くっ…、まだ捕まるものか！！」
「待つニャン！今度こそ捕まえるワン！」
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でででででん(プロフ) - ぁぃぅぇぉさん» (ニッコリ) (2020年8月19日 6時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ - 待って最初のやつポルナレh...やっぱなんでもありません (2020年8月19日 5時) (レス) id: 4f6210d2fe (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» 分かってくれる人がここに…！！ありがとう。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
キミ死好き - まぁあの笑顔みたいな顔iPadの壁紙にしてるから分かるよ (2020年4月22日 10時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» レコの生存ルートで、アリスがボンゴを渡した時に発生する最後のイベントが本当に好きなので……ごめんなさい。 (2020年4月21日 9時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年3月30日 19時
