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気づいた途端に空腹感が一気に迫ってくる。
後悔しても、時既に遅し。空腹を誤魔化すため、別のことで頭を埋める努力をする。
ケイジさんと、アリスさんと、ソウさんが話しているのを見ながら何か考えようとする。
ちなみにソウさんとケイジさんは私の椅子の後ろ、アリスさんは私の真正面に座っているので、三人を見ようとすると顔を前後へ忙しなく動かす必要がある。
ケイジさんとソウさんを見た時、ふいにあることが頭に浮かんだ。
『ふっ……！はは……！』
突然私が声を抑えて笑いだしたので、三人とも頭にクエスチョンマークを浮かべている。
ソウさんとアリスさんにまるで私が不審者だとでも言いたげな顔をされるが、今はそれどころではない。
とにかく二人の顔を見れない。今見たら腹筋が痛くなる。何がそんなに面白いの、というソウさんの若干引いた声に答えようにも声が引きつって答えられない。
三人には、しばらく私の笑いが収まるのを待ってもらった。
笑いが収まり、アリスさんにこの笑いを共感してもらうために椅子から立ち上がる。笑いすぎて息が上がってしまったので、咳払いをして一度喉と肺を落ち着かせた。
それから、椅子の後ろにいる二人には聞こえないように、アリスさんに耳打ちをする。
『……ソウさんがケイジさんから職質を受けて、結果挙動不審だったので署まで連行されているように見えませんか？』
途中で思い出し笑いをしそうになるのを、必死に堪えて話した。けれどアリスさんが何のリアクションもしないので、つまらなかったかなと不安になる。
どうしよう、アリスさんが笑ってくれないと、私がただの不審者になっちゃう。
……が、しかし。それは杞憂だった。
「………ッ！！」
よく見ればアリスさんの体が震えていることに気づき、真正面から見てみると、顔を片手で隠して下を俯いている。
「お…お、まえ……ふっ…！！わ、笑わせるな………！！」
アリスさんから途切れ途切れに、私への苦情が飛んできた。
「えっと……結局何で笑ってるの？」
『秘密です。』
困った顔で聞いてきたケイジさんの疑問には答えないことにした。当事者からしたら特に面白いことじゃないと思うし。
……何より、ケイジさんに教えるとソウさんにも聞こえる。普通に彼に失礼だし、後の報復が怖いので黙っておいた。
最悪だ、空腹を紛らわせるつもりが、笑ったことで余計に空いてしまった。
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でででででん(プロフ) - ぁぃぅぇぉさん» (ニッコリ) (2020年8月19日 6時) (
レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ - 待って最初のやつポルナレh...やっぱなんでもありません (2020年8月19日 5時) (レス) id: 4f6210d2fe (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» 分かってくれる人がここに…！！ありがとう。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
キミ死好き - まぁあの笑顔みたいな顔iPadの壁紙にしてるから分かるよ (2020年4月22日 10時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» レコの生存ルートで、アリスがボンゴを渡した時に発生する最後のイベントが本当に好きなので……ごめんなさい。 (2020年4月21日 9時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年3月30日 19時
