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「こちらは景品交換所です。御用があれば、承ります。」




モニタールームを通り、景品交換所に足を踏み入れる。

すると同時にあの男が、抑揚のない声で話し始めた。





『地上脱出券について聞きたいんですけれど。』

「ここにはそのような物は置かれていません。」

『違います、そのことじゃなくて。地上脱出券って、脱出できるのは一人なんですよね?』

「はい。その通りでございます。」





私が聞きたいこと、というのはもちろん今の質問ではない。この質問は一応聞いただけであって、疑問というよりは確認の意で聞いた。

本当に聞きたいことは……





『その券を使った場合……他の人はどうなるんですか?』

「他の人……ですか。もちろん脱出される方が出れば、その後もこのゲームが存続されるようなことはございません。」

『つまり脱出できた人以外は皆殺しというわけですね?』

「はい……率直に言えば、そういうことになります。」

『……そうですか。ありがとうございました。』





交換できるメダルもなければ用も済んだので、軽く礼をして景品交換所を後にする。

随分と回りくどい言い方だったが、想像していた答えが返ってきた。こんなデスゲームを開催するのだから、当然と言えば当然の答えだ。




景品交換所の用も終わったし、そろそろ良い時間だと思い足を進める。向かった先は荒れた廊下。先程私が役立たずになっていた場所だ。

荒れた廊下に着けば、壁に背を預けてもたれかかっているソウさんが眼に映る。





『待たせてしまって、すいません。』

「全くだ……と言いたいところだけれど、ボクも今来たところだ。」

『……じゃあ、行きましょうか。』





どう見てもさっき来た人間の素振りではなかったのだが、これは彼の優しさだと思いわざわざふれることはしないようにする。

メインゲームやその他の行動を見ると、あまり優しい人には見えなかったのだけれど。



そこまで考えたところでふと思った、ところでどちらの彼が本物なんだろうかと。

ソウさんの顔を横目でジッと見る。



今はメインゲームの時のように、何かに怯えているようには見えない。


……それもそうか。

四六時中怯えている方のがおかしい。そんなに怯えているのだったら、精神病の域に到達してしまう。





「そんなにジロジロ見て……ボクの顔に何か付いてる?」





今までただ真正面を見ていたソウさんが、いきなりこちらに向いた。

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でででででん(プロフ) - ぁぃぅぇぉさん» (ニッコリ) (2020年8月19日 6時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ - 待って最初のやつポルナレh...やっぱなんでもありません (2020年8月19日 5時) (レス) id: 4f6210d2fe (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» 分かってくれる人がここに…!!ありがとう。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
キミ死好き - まぁあの笑顔みたいな顔iPadの壁紙にしてるから分かるよ (2020年4月22日 10時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - キミ死好きさん» レコの生存ルートで、アリスがボンゴを渡した時に発生する最後のイベントが本当に好きなので……ごめんなさい。 (2020年4月21日 9時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:でででででん | 作成日時:2020年3月30日 19時

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