26 空白の時間。 ページ26
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ホテルに行ったあの日のこと、
私は正直今も満足に思い出せないままでいる。
…というか思い出したくないだけだけど。
いやあ…本当に見苦しいよな。悲劇のヒロインかっつって。
こんなことになるの何度目だよってな。学ばないわ、まじ。
だけど覚えてることは本当少ない。
ジミンといるときはいつもそう。あっという間に消えちゃうから。
ほんと幻だったのかなって疑いたくなるくらい、いつも気付いたら居ない。
あの日、ジミンは確かにテヒョンをつれて帰っていった。
最後、手を握られたことだけバカみたいに覚えてる。
だけどその後、私がどうやって家に帰ったのかはあんまりよくわからない。
真凛にはきっとまた、たくさん迷惑かけたと思う。
ただ、家に帰ったとき握っていた封筒は
雨も降ってないのに文字が滲んでて、
それ見て、相当やられてたんだな私って。
そして渡されたパスケースも結局使うこともなく封筒に入ったまま。
…今回のコンサートは、どうやら普通に終わったみたい。
真凛も結局行かなかったみたいだからよくわからないけど、
特にジミンが何かを最中しでかしたような話はその後のレポにもなにもなかったそう。
終始、普通に笑顔だったって。
それ聞いたとき、ああ、本当にこれで終わったのかなって。
でもなんかホッともしたけど。
こんな何の存在意義もないような女ひとりのために
たくさんのファンの人が苦しむ必要なんかないし、そんな思いをさせてまで幸せな思いしたくない。
これでよかったんだな。
ジミンとはもう本当に終わろう。
あの日よくわかったもん、自分がどれだけ影響力のある人と一緒にいたのか。
だからもう終わろう。いや、終わらなきゃ。
そして
ぼんやり取り出した封筒の中の白い紙。
…なんだっけ、これ。
『手紙も、じちゅは書いたんです…あの…べちゅの紙をいれてます、ここに…
それははじゅかしいですから…帰ってからよんでくださいね』
あ。
いや、今更読んだところで泣く自信しかない
どうしよ、ドッキリでした騙されたな日本人〜とかだったら。(笑)
その方が逆にいいのかもな今の私には。
読みたくない、だけど読みたい。
ジミンがすごく遠い気分が
前よりどんどん大きくなっていく。
…もし彼が普通の男の子だったら、
私ほんと人生かけてめちゃくちゃ好きだったのにな。
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いちご(プロフ) - うっわぁーーー！！最高でした。続編書いてくださったらもう空へ飛んでいけそうですwお待ちしております(*^^*) (2022年3月15日 1時) (
レス) @page50 id: 0357050ae1 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 最高に尊かったです！！続編心よりお待ちしております！ (2022年2月16日 21時) (レス) @page50 id: ff5237f50f (このIDを非表示/違反報告)
おけ(プロフ) - このお話何周も読むくらい大好きです‼︎続編待ってます！ (2021年12月13日 22時) (レス) @page50 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 続編まってます！ (2021年6月29日 1時) (レス) id: e8b227d372 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - こんばんわ！面白すぎて一気読みしちゃいました！続編まってます！ (2021年3月28日 22時) (レス) id: e370b98f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェンナ
| 作成日時：2017年1月6日 23時
