灰原のユウヤの兄は、最強ＬＢＸプレイヤー【ダンボール戦機】 (ページ5)

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二話ページ5

八神の元から、去ったAは夜空が見える廊下を黙々と歩いていた。
ふと立ち止まったAは、漆黒に染まる夜空に一つだけ輝く星を見て瞼を綴じた。
Aは、また足を進めた、
すると、ある厳重にロックされた部屋の前で止まった。
Aは、ロックにＣＣＭを近付けロックを解除し部屋の中へと入ってった。
薄暗い部屋の中には、機械がの光が沢山あり人脈機の音が響いていた。
それを気にせずに、奥へと進んだA。
奥には、大きな丸い水槽な様なモノがあった。
水槽の中には、Aに似た少年が入っていた。
その少年は、Aの実の弟の灰原ユウヤだった。
Aは、水の中で眠っているユウヤを見て悔しそうに顔をしかめた。
水槽の壁に触れながら、また瞼を綴じた。
水の中にいる、ユウヤの顔に合わせて撫でた。
「ユウヤ…」
Aの今にも消えてしまいそうな、声は人脈機の音で書き消された。
そのAの声が聞こえたのか、水槽にいるユウヤの指が微かに動いた。
それに気付かなかったAは、部屋から去った。
去る直前に、Aはユウヤに【また、来る】と言い部屋を出た。
海道邸の廊下を歩いていると、目の前に海道義光の孫である海道ジンがいた。
「…、お祖父様が呼んでる」
ジンはそう言い残し去って行った。
Aは、ジンの後ろ姿を見て、溜め息を吐き先程の反対方向に歩き出した。
階段付近の警備員に、挨拶をされたが無視をするA。
Aは、高級感溢れる扉の前で足を止めた。
吐きそうになった溜め息を、飲み込み扉を４回ノックした。
「入りたまえ…」
扉の向こうから、声が聞こえた部屋の中へと入った。
「用とは…、何でしょう」
目を細め、目の前にいる海道義光を睨み付けた。
「今回、アレが盗まれたのは想定内だ
だから、放って置いて構わん
手を出すでないぞ」
そう言う、海道義光の顔は悪巧みを考えている顔だった。
「はい…」
Aは、たいして興味が無さそうな顔をして義光の部屋を出た。
義光の部屋から出ると、廊下に広がる長いガラスからは綺麗な満月が上っていた。

そして、この事件の翌日に盗まれたＬＢＸは【山野バン】という少年の手に渡った事を知らされた。