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薮side
「ただいまー」
あれからどれくらい時間が経ったのか分からないけど
光が帰ってきた
「ただいま。どしたの、慧」
「実は………」
帰ってきたばかりの光に事細かにさっきの出来事を説明
一緒に怒ってくれるかと思ったけど…
「慧くん、パパねんねしてて寂しかったね…ごめんねティッシュで遊んでたのに怒って」
なんて慰め始めた。
「おい、光。慧が産まれる前にちゃんと躾はしようって決めたよな?」
なのにそんなに甘やかして…
ってそう言おうと思ったら光のいつもより低い声に遮られた
「あのねぇ、今回は慧くんひとつも悪くないでしょ。薮が疲れてるのも知ってる。疲れてるのに慧の相手とか家の事とか色々やってくれてるのも知ってる。感謝してる!
でも……薮のその行動でもしかしたら慧くん死んでたかもしれないんだよ!?まだ慧くんには何が危なくて何が危なくないのかなんて分からないんだから、俺たちがしっかり見ててあげなきゃいけないの!!
どこにも行かず、ここにいてくれたんだから今日は怒るべきじゃないの!!!!褒めてあげないといけないの!
確かにティッシュで遊んだのはいけない事だけど、それでも誰も見てない時間が少なからずあったのに無事で居てくれた事を褒めてあげなきゃ………退屈だったよね、ごめんねって謝らなきゃいけないの。」
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作者名:琳 | 作成日時:2019年11月8日 2時