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薮side
変な姿勢で寝てたのか、体が痛くて起きた
西日が眩しい………って西日!?
「今何時だ!!?てか慧!」
時計を見れば17時半
隣で寝ていたはずの慧がいない
リビングのドアは閉めてあるから廊下に出てることはないはず。
そう思ってリビングに行くと
ご機嫌な慧と、……その周りに散らばるティッシュ
箱の中は綺麗に無くなっていた。
「あぅ…!」
俺の存在を見つけた慧はそれはもう楽しそうにティッシュを割いていて…
見てみてと言わんばかりのテンション
いや、今回は俺が悪かった
慧ほったらかして寝てたし、慧の手の届くところにティッシュを置いてた
でも悪い事は悪いって言わないと
「こら慧!!!だめでしょ!!ティッシュで遊んじゃ!!」
一体いつから起きてたのかも分からないし、1歳にもならない子が何もせず大人しくするなんて無理な話だけど
慧のためを思って叱るしかなかった
「ふぇ…うわぁぁあああん」
普段怒ることなんてないから、火のついたように泣き出した慧
でも、甘やかしちゃダメだって心を鬼にして泣いてる慧を抱き上げた
「ティッシュは遊ぶものじゃないよ!慧めんめ!!」
言葉を理解してないなんて分かってるけど、
やっぱり目の前の出来事を見ると叱らない訳にはいかない
それから慧はずっーと泣きっぱなしだった。
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作者名:琳 | 作成日時:2019年11月8日 2時