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光side
ここんとこ慧くんの夜泣きが激しくて、睡眠時間がほぼゼロだった俺。
さすがにこの状態で年越しのライブはヤバすぎる、そう思ってたんだけど
さすがは俺の旦那。楽屋に着いたらギリギリまで寝とけ、だって
そう言われたらいつもは心配の方が勝っちゃって、結局任せられないんだけど疲れもあってソファーに倒れた瞬間、瞼を閉じてたんだ。
しばらくして、遠くの方で大きい音が聞こえた気がしてふわふわと意識が浮上してきた
…あれ、慧くん泣いてる?
そう思ったら目が自然と開いて
声のするほうを見ると火がついたように泣いてる慧くんと、あたふたする宏太を見つけた。
「ん、………慧くん泣いてる?」
「ごめん、ちょっとご機嫌斜めで」
「いーよ、そろそろミルクの時間だし………ふぁ、」
眠気が無くなったわけでも、体が軽くなったわけでもないけど、世のお母さんたちはこれが普通なんだ。
これが毎日続くんだから俺はどうって事ないよな〜
と思いながら慧くんの口に哺乳瓶を入れた。
「慧くん、ごめんね。お腹すいたよね……よいしょ。」
普段はあんまり見れないこの勢いにびっくりしつつも、相当お腹すいてたんだなぁってちょっとほんわかしてる時、視界の隅に気になる物体を見つけてしまった……
「何あれ…」
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作者名:琳 | 作成日時:2019年11月8日 2時