青空を見たい2

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八乙女side




「うん、そーだな。俺らも待ってるから」



伊野ちゃんが意識を飛ばしてすぐそう言って伊野ちゃんのおでこに口付けた薮。




薮の顔は今までに見たことがないくらい悲しくて、泣きそうだった。





「や、「伊野尾、連れて帰るわ。今度今日のこの後の事教えてな」……おう」




無理しすぎるなよって、ちょっとは頼れよって声をかけようとしたけど薮自身に遮られた。




ほんとにこのカップルはお互いが頑固者だし、意地っ張りで強がりだし弱音を吐かない。



2人は2人でちゃんと解決してるだろうからいいけど、周りからすれば二人だけのものにせず俺らにも重たい荷物を分けてほしいと思う。




「光くん……」



「おっし、今から10分休憩取ってまたレッスン再開させようか」




「大丈夫だよね？」



「伊野ちゃんが前向いてんだ。絶対戻ってくるって、言ってた。だから大丈夫。伊野ちゃんのこと信じよう？俺らがしらけてたらだめでしょ」



「……うん。そーだね」



「伊野ちゃんもあんだけ頑張ってたし、俺らも負けてらんないよね！！」







9人で過ごせる時間、1日1日1分1秒を大事に過ごしていこう。





今が一番楽しいって思える今をこの9人で過ごしたい。

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