青空を見たい2

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山田side



伊野尾ちゃんが白血病にかかってから半年が経とうとしていた。



伊野尾ちゃんはこの4月からめざましとメレンゲの単独レギュラーを2本も持って今までよりも更に忙しくなった。






3月にみんなの前で頭を下げた伊野尾ちゃん。




『わがままでごめん。でも、やれる事はやりたいから、やらせてください』って。




身体が心配だけどみんなNoなんて絶対言わなかった。やりたいって言ったことはやらせてあげようって決めたから。



でも伊野尾ちゃんは今色んなところに引っ張りだこで、この2つのレギュラーに加えてグループでのレギュラー2本、ラジオ、雑誌、ドラマの撮影、映画の撮影。



それと、ライブのリハ




さすがに身体が心配になった。



普通の身体でもこんな量の仕事しんどいのに、伊野尾ちゃんの身体でしんどくない訳が無い。




「伊野尾ちゃん、大丈夫？」



「んぅ？だいじょぶ、だよ？」



「でもっ！さすがに詰めすぎだよ」



「みんなに迷惑かけちゃうかもってずっと思ってるの。ドラマの撮影とか映画の撮影とか特に。でも、やるって決めたの。だからここでやめる訳にはいかないの。」




そう言った伊野尾ちゃんはすごくしんどそうだったけど、その目は覚悟の色で染まっているように見えた。

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