青空を見たい2

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薮side



にしてもほんとに久しぶりだな…



ジュニアの時は結構頻繁になってた。特にJ.J.Expressができた時。



きっとプレッシャーやらストレスやらで身体も心も参ってたんだろう。




光と2人でよしよしってなだめて、裕翔とか大ちゃんとか後輩達に伊野尾のそういう姿を見せないようにしていた。



そもそも裕翔達は伊野尾が体調崩してるのさえ知らなかったし。だからこそ隠してやらなきゃって思ったんだよな〜。


なんて呑気に考えながらゆっくり歩いてると、伊野尾の泣き方がヒートアップして聞こえた。






「ふぇぇぇ、やぶ、やぶぅ！」




「あ、やべぇ！」


急いで部屋まで行けばベッドの上で大号泣してる伊野尾。




「伊野尾！ごめんごめん、ごめんなぁ。1人はやだったな、泣かない泣かない」




「やぶっ、やぶっ」




こうやって俺の名前呼んで泣くのもジュニアの頃から変わらない。




「やぶぅぅ、うわぁぁん」



「ごめんって、ほら泣かないの。熱上がっちゃうから、ね？」




「んぅ〜、やぁだぁ」



あ、これはぐずるやつ。



でも伊野尾によく効く魔法の言葉があって……



「ごめんって笑泣きやめたらみんなのとこ連れてってやるよ？」



『みんな』そう言えばきっと泣き止むはず



「んっ、泣いてないもん……………ﾋｯｸ」



ほらね、チョロいもんよ笑笑





「もー、しゃあねぇなぁ」




そんな伊野尾に甘い俺も俺だけど

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