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中島side


薮くんに半ば強引に病室から追い出された俺。



まぁ、別に昔みたいに『なんでなんで』って、言う気は無いからいいけど。



それに、2人でしか話せない事もあるから。



この2人は俺が入所した時から2人だけの世界があった。



薮くんと言えば光くん。


伊野ちゃんと言えば松本くん。




それが表向き。



けど、ステージを降りれば2人でいることがほとんどだった。



周りのことは気にしないで、甘〜い空気を醸し出していた。



幼いながらに感じてた、2人の特別な関係。



完全な同期って言うのもあったんだろうけど。




ちょっと薮くんが羨ましかったんだよなぁ〜



いつも伊野ちゃんの隣をキープしてた薮くんが。




「そんなに遠くないんだけどなあ……」




自販機にほんとは用事なんてないし。



まぁ、一応ね。水は買っとくけど





やることもないから病室の前まで戻ってきた。




ドアを開けようと思って手をかけたけど動かすことができなかった。




中で伊野ちゃんが泣きながら心の奥底に溜め込んだものを今やっと、吐き出していたから。



でも、それは俺が想像していたものよりはるかに衝撃的なものだった。




すごく、すごく不思議だった。



何を言われても絶対弱気な態度を取らない、ずっと笑顔だった伊野ちゃんが。


どうして、こんなに強いの?って



すごくすごく、伊野ちゃんが大人に見えてた。


だけど、伊野ちゃんは自分を殺してここまで来たんだ。



俺の事もだけど、薮くんも光くんもJUMPみんなにも、あんな風に思ってるなんて知らなかった。









俺は一体伊野ちゃんの何を見てきたんだろう。

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(プロフ) - ぱこさん» そう言ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年5月1日 20時) (レス) id: e962c1ecea (このIDを非表示/違反報告)
ぱこ - 面白いです!頑張って下さい! (2018年5月1日 10時) (レス) id: 5430c3bb20 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ぜらにうむー。さん» ですよね笑笑またなにかあればご指摘よろしくお願いします笑笑ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年3月7日 22時) (レス) id: e962c1ecea (このIDを非表示/違反報告)
ぜらにうむー。(プロフ) - いえいえ! 前にもあったような気がしますね〜笑。この小説大好きなので、何故か言いたくなります笑。これからも更新頑張ってください! (2018年3月7日 21時) (レス) id: fa79175199 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ぜらにうむー。さん» すみません!こちのミスです……前にも同じことがあったような笑笑ご指摘ありがとうございます! (2018年3月7日 21時) (レス) id: e962c1ecea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年3月3日 21時

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