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薮side
「伊野尾、落ち着いた?」
「…ん、」
「そっか。怖かったな…大丈夫、大丈夫」
「…………やぁぶ、」
「ん?」
「ちゅう、して…」
「ん、」
伊野尾も少し落ち着いて、それでもまだ少し震えていたから赤ん坊をあやす様に背中をぽんぽんと叩いていれば、なんとも可愛らしいおねだり。
ちゅっ、と触れるだけのキスをした。
「慧、今日はなにが不安だった?」
毎回、震える伊野尾を見つける度に理由を聞く。少し可哀想かとも思うが、原因さえ分かればなんとでもなるから。
「今日、は…不安にならないように、やぶにずっとくっ付いてたけど…、」
「うん」
「おうち、帰ってきたら1人が、怖くて……そしたら、やぶがひかとご飯行くって言ってたの思い、出して……ひかにやぶのこと取られたら、どしよって、思ったら止まんなくって………」
「そっか、そっか。でもね、慧。俺は光の所に行ったりしない。ずっと慧の隣にいる。…そりゃ仕事で光とのペアが多いけど、いつも考えてるのは慧の事だし、光だって慧のこと心配してる。だから、慧は心配しないで俺のことだけ見て?こんな可愛い彼女置いてどこにも行けないから。……分かった?」
「わか、った…」
「いい子。」
手のかかる彼女だけど、めんどくさいなんて思ったことは1度もない。
逆に愛しくて仕方がない。
君が、分かってくれるまで
何度だって震える君に同じ言葉を囁こう。
_______大好きだよ、慧。
end
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いのてん(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!甘々なのお話大好きなのでもっと読みたいくらいです笑ゆっくりでいいですし、いつまでも待ってるのでまた更新お待ちしておりますね(^ ^) (2019年8月16日 7時) (レス) id: 0789ee6158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳 | 作成日時:2019年1月23日 10時