青空を見たい

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八乙女side


薮の家のリビングで雑魚寝スタイルで泊まらせてもらって、明日はゆっくりできるなんて考えてから寝て朝までぐっすり………のはずだった。



夜中薮たちの寝室のほうがバタバタと騒がしかった。

その音に気づいたのは俺だけだったみたいで、他の6人はぐっすり眠っていた。



…伊野ちゃん、なんかあったのかな……



廊下の先に見えるわずかな光を目指して歩く。



「薮？」


薮「光、ごめん。起こした？」


「んーん、大丈夫。伊野ちゃんどうかしたの？」


薮「戻しちゃってさ。シーツ変えなきゃだし伊野尾の着替えも持って行って着替えささなきゃなんだけど洗面器見つかんなくってさ〜」



洗面所をガサガサやってるけど見つかる気配がない。ほとんど家のことしないもんな……




「おれが伊野ちゃん着替えさそうか？シーツも変えとくよ」


薮「まじで！？助かる！そこに置いてあるモコモコ持ってって着替えさせて！」


そう言って脱衣場においてある籠を指差したからそこを見ると、女子が着るようなモコモコパジャマが置いてあった。


「……これ、薮の趣味？」


薮「もちろん」


「……あっそ」



伊野ちゃん可哀想……


ボソリとそのセリフを洗面所に置いて伊野ちゃんのところに急いだ。

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