君だけだよ(ymin) ページ7
ym
初恋は叶わない
よくそんなこと言うけど、ほんとだと思うんだよ
俺の初恋は伊野尾ちゃん
事務所に入ったばっかりの時、衝撃的だった
白くて細くて綺麗で
一気に頭が真っ白になったのを今でも覚えてる。
カチコチに固まった俺を見て伊野尾ちゃんは、柔らかく笑ってた
｢あ、君が薮と光が言ってた子だ。えっと……山田くんだっけ？｣
｢あっ、はい……｣
｢俺、伊野尾慧。こう見えて薮と同期だから笑またわかんない事あったらなんでも聞いてね。よろしく｣
そう言って差し出された細長い手を握れば、他の人より少し低い体温が心地よかった
多分、もうその時には好きだったんだ。
何をしてても目標は伊野尾ちゃんだった
伊野尾ちゃんの隣で踊りたい
トークがしたい
マイクを持ちたい
あわよくば、同じグループでデビューしたい
なんてガキなりに夢を見てた
でもデビューしたいのはもちろん全員そうだし
なんなら、俺みたいに伊野尾ちゃんを狙ってるやつっていっぱいいて
俺みたいな入りたては喋りかけるので精一杯
だって、伊野尾ちゃんに首ったけになってたのは俺ら後輩だけじゃなくて、先輩ももちろん同期の薮ちゃんですらそうだったんだから
かないっこないって、どこかで諦めてたんだ
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美波 - 薮伊野が大好きな自分がほかのメンバーとのお話も読んでいて好きになれるので、作者さんお話書くの上手いなぁって思います。なんだかいい感じの薮伊野のお話2人の関係これからがどうなるか楽しみです。 (2020年9月21日 15時) (
レス) id: c7784f9e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳
| 作成日時：2020年8月19日 1時
