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伊野尾に別れを告げてもう1ヶ月が経った
別に伊野尾が嫌いになったとか、愛想を尽かしたとかそんなんじゃない
ただ、怖かったんだ
このまま伊野尾を縛り続けていいのか
あいつは結婚して子供を授かることを望んでいるんじゃないか
そう考え始めたら止まらなくて
気付いたら別れを切り出していた
これで良かったんだ、そう自分に言い聞かせたのに
いつまでも伊野尾との思い出が、消えてくれない
仕事の度に、伊野尾と顔を合わせる度に苦しくなる
それに伊野尾はこの1ヶ月で随分とやつれて、眠れていないらしい
伊野尾をこんな風にしてしまったのは紛れもなく俺なんだ
だけど、今更どうすればいいのか俺には分からなかった。
そんな時大ちゃんに話しかけられた
｢いつまでそうやって自分の気持ちに嘘ついて伊野ちゃん傷付けるつもり？分かってるよね、伊野ちゃんがあぁなってるの自分のせいだって｣
いつになく真剣な眼差しを真っ直ぐぶつけられた俺は何も言えなかった
｢薮ちゃん、2人が納得して選んだ道なら俺は何も言わないし応援もするしサポートだってする。でもね、どっちも納得いってない道を歩むのは俺は反対だよ。
それに、これ以上伊野ちゃんが苦しそうなとこ見たくない…薮ちゃんだって苦しいかもしれないけど、それ以上に伊野ちゃんは苦しんでる……｣
ダメだよ、2人とも幸せじゃなきゃ
泣きそうな顔をしてそう言った大ちゃんに背中を押され
気付いたら廊下に飛び出していた。
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美波 - 薮伊野が大好きな自分がほかのメンバーとのお話も読んでいて好きになれるので、作者さんお話書くの上手いなぁって思います。なんだかいい感じの薮伊野のお話2人の関係これからがどうなるか楽しみです。 (2020年9月21日 15時) (
レス) id: c7784f9e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳
| 作成日時：2020年8月19日 1時
