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まぁなんでそんな話になったかと言えば
俺が明日で30歳になるから
色んなところで既に祝ってもらったし
嬉しいけど
やっぱり30って数字は色々考えてしまう
これからのアイドルとしての在り方とか
人生の事とか
なにかと人生の分岐点になるような歳だと思うから
俺はいま、
薮と一緒にいれて
仕事が出来て
同じ部屋に帰れて
それだけで幸せだけど
薮は本当にそれでいいのか
伊野尾、って優しく呼んでくれる声も
なんだよ、って俺に向けてくれる笑顔も
俺しか知らない俺を求める獣みたいな顔も
いつか誰かのものになっちゃうのかな
当の本人は呑気にテレビ見てるけど
もう考えるのやめよう
今が幸せならそれでいい
そう思って薮からテレビへ視線を移した瞬間
薮が急に立ち上がった
｢？なんかいるの？？｣
｢いや、0時になったから｣
｢から？｣
｢伊野尾、誕生日おめでとう｣
｢あ、……そういう事か。ありがとう｣
｢なんだよ、誕生日なのにテンション低いな｣
｢いや、別にもう誕生日を喜ぶ歳でもないよ笑笑｣
｢それもそうか｣
別に永遠とか一生なんて求めてない
だから俺が強くなれるまでは
この人と一緒にいたい
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美波 - 薮伊野が大好きな自分がほかのメンバーとのお話も読んでいて好きになれるので、作者さんお話書くの上手いなぁって思います。なんだかいい感じの薮伊野のお話2人の関係これからがどうなるか楽しみです。 (2020年9月21日 15時) (
レス) id: c7784f9e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳
| 作成日時：2020年8月19日 1時
