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hk
｢ひかる、｣
｢なぁに？｣
｢昨日診察だったでしょう？松本先生がね、最近調子もいいしお薬も頑張ってるから少しなら外出してもいいよって言ってくれたの。｣
伊野ちゃんの言葉にうちわを持つ手がピタリと止まった
｢え……？｣
｢あまり長い時間はダメだし、お日様に当たりすぎるのもダメだけど楽しんでおいでって｣
｢ほん、と……？｣
｢うん。初めてお外に出られる。｣
｢………良かった、良かったね！！伊野ちゃん！｣
止まった思考は伊野ちゃんの嬉しそうな顔を見て動き出した
｢それでね……｣
｢うん｣
｢ひかると一緒に行きたいの｣
｢えっ？｣
｢だめ？｣
｢いや、ダメというかなんて言うかその…｣
そう。てっきり俺は兄の宏太と行くものだと思っていたから
急な展開に脳みそがついていかない
｢宏太は？いいの？｣
｢うん。宏太もね、ひかると行っておいでって。｣
｢そっか。じゃあ一緒に行こう
伊野ちゃんの世界が広がる瞬間に立ち会えるなんて幸せ者だね、俺｣
｢そんな安っぽい幸せでいいの？｣
｢安っぽくなんかないよ。どんなものより大切で大事なものだから｣
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美波 - 薮伊野が大好きな自分がほかのメンバーとのお話も読んでいて好きになれるので、作者さんお話書くの上手いなぁって思います。なんだかいい感じの薮伊野のお話2人の関係これからがどうなるか楽しみです。 (2020年9月21日 15時) (
レス) id: c7784f9e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳
| 作成日時：2020年8月19日 1時
