触るな! ページ6
「まぁまぁ、落ち着けセンラ。手の力緩めてやれ。」
「…わかりました」
茶髪の男が支持すると、金髪男…センラと呼ばれた男の手の力が少しだけ緩んだ。
…この茶髪男がリーダーなのかな…。
茶髪男は、フッと笑って私に問いかけた。
「で?君の目的は?てか君、どこの子?この船のどこから侵入したわけ?」
こいつらに身元がバレたら、下手すれば村をまた襲うかもしれない。
そんなの、絶対イヤ。
そもそも、まずこいつらに屈することがイヤ。
絶対答えるもんか。
私は顔を逸らし、無視を決め込むことにした。
「…はーぁ。いいの?そういう態度とって」
私の態度にムカついているのだろう。
あからさまにため息をついた茶髪男が、私の顎をクイッと掴み、無理やり視線を合わさせられる。
イヤだ。
こんなやつに、触られたくない!
(ガリッ!!!!
反射的に嫌悪感を感じ、気がつけば私は思いっきり茶髪男の指に噛み付いていた。
ガリリ、と、歯を思いっきり食い込ませる。
触るな、その気持ちを全力で込めながら。
さぞかし痛がってるだろうと思って、茶髪男を見上げる。
ーーーけど、その瞬間私の心は凍りついた。
茶髪男は、痛がることも動じることもなく、ただただ冷たい目で私を見下ろしていた。
242人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蜜-mitsu-(プロフ) - ちょこさん» コメントのお返事遅くなってごめんなさい!こちらの作品、あまり人気がなく自信をなくしていたのですが…ちょこさんがそう言ってくださって嬉しいです!!ありがとうございます、モチベになります! (2020年1月23日 20時) (レス) id: d0044b0fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年1月5日 3時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
太桜(プロフ) - いつも応援のメッセージありがとうございます!アイデアに詰まった時や、自信をなくした時、加恋さん達読者の方がコメントくださるから頑張れます!妄想ばっかの作者ですが、これからもよろしくお願いします! (2018年11月11日 17時) (レス) id: d32282a9c8 (このIDを非表示/違反報告)
優姫(プロフ) - 作品を作ったことにより加恋から改名してます。今回も好き。めっちゃ好き。ありがとうございます!これからも応援してますから! (2018年11月7日 20時) (レス) id: a847480144 (このIDを非表示/違反報告)
太桜(プロフ) - コメントありがとうございます…!!!そんなふうに言ってもらえるなんて、凄く嬉しいです!めっちゃモチベ上がります!だらだら更新になりますが、お付き合い頂けたら幸いです。 (2018年11月7日 18時) (レス) id: d32282a9c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:太桜 | 作成日時:2018年6月13日 23時