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手首に伝わる感触 ページ31

浦田は私の手首をしっかり掴むと、長い廊下を進み始めた。

…きっと、さっきの3人のところにまた連れていかれるんだろうな。

いや…もしかしたら船長のところ…?

「……っ」

志麻やセンラから散々弄ばれて、

そしてあの親父にも押し倒されて、

いい加減気持ち悪さと怖さでおかしくなりそう。

もう男の肌なんて触れたくないし、

触れられたくもない。

逃げられないのは、もう分かってる。

でも、どうしても浦田に掴まれている手首が不快でたまらなかった。

その思いで必死に手を振りほどこうとするけど、

私の手首を掴む力は、驚くほど強くて。

まるで、手首を通して「逃がさないよ」とでも言われてるみたい。

「…あのさ、いい加減やめたら?

まだわかんねぇの?逃げれないって」

「ち、ちがう!!

そんなこと、いい加減自覚した…!けど…っ」

「けど、なんだよ?」

「…ぉ、ねが、い…っ。

逃げないって約束するから…だから、

手…触らないで……っ!!」

「……は?」

浦田は一瞬きょとんとして、

でもすぐにいやしい笑みを浮かべた。

「なーに、もしかして、俺に触られたらさっきのやつに押し倒されたこと思い出しちゃう?」

(グイッ

「きゃ…!?」

浦田は私の願望を無視して、

手首を思いっきり自分の方へ引っ張ってくる。

やめてって言ってるのに……!

なんで、なんでこんな酷いことばっかりするの…!?

わかっていたこと→←嫌悪感



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蜜-mitsu-(プロフ) - ちょこさん» コメントのお返事遅くなってごめんなさい!こちらの作品、あまり人気がなく自信をなくしていたのですが…ちょこさんがそう言ってくださって嬉しいです!!ありがとうございます、モチベになります! (2020年1月23日 20時) (レス) id: d0044b0fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年1月5日 3時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
太桜(プロフ) - いつも応援のメッセージありがとうございます!アイデアに詰まった時や、自信をなくした時、加恋さん達読者の方がコメントくださるから頑張れます!妄想ばっかの作者ですが、これからもよろしくお願いします! (2018年11月11日 17時) (レス) id: d32282a9c8 (このIDを非表示/違反報告)
優姫(プロフ) - 作品を作ったことにより加恋から改名してます。今回も好き。めっちゃ好き。ありがとうございます!これからも応援してますから! (2018年11月7日 20時) (レス) id: a847480144 (このIDを非表示/違反報告)
太桜(プロフ) - コメントありがとうございます…!!!そんなふうに言ってもらえるなんて、凄く嬉しいです!めっちゃモチベ上がります!だらだら更新になりますが、お付き合い頂けたら幸いです。 (2018年11月7日 18時) (レス) id: d32282a9c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:太桜 | 作成日時:2018年6月13日 23時

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