嫌悪感 ページ30
服を裂かれた途端、今まで我慢していた恐怖が一気に押し寄せてきて。
「っや、嫌ぁ…っ」
オヤジへの嫌悪感と共に、情けない声を出してしまう私。
「ほら、いい子にしとけよ〜?」
やつの肉厚な指が、私の肌に触れる。
あぁ、もうダメだ…でも、やだ……!
「やだぁぁあっ!誰かぁ……!」
「へへ、叫んだって誰も助けてくれないぜ」
やだ、やだ、やだやだ…っ!!
「お、みーつけた」
「「!?」」
私とオヤジしかいなかった空間に、突如低い声が響く。
慌てて周囲を見ると、そこには
「てかお前、声でかすぎな。」
嘲笑しながら壁に寄りかかっている、うらたがいた。
「…う、らたさん……あの、これは…」
うらたを見た途端、しどろもどろになるオヤジ。
…意外とうらたって、立場のある人なの…?
「なぁ、俺いつも言ってるよな?
勝手な行動はすんなって。
侵入者見つけたらすぐ報告しろって。
なのにお前、なにヤろうとしちゃってんの?
まず報告だろうが。」
「すっすみません!!!」
「今すぐそいつ、こっちに渡せ。」
「はい……っ」
オヤジはサッと私の上から退くと、
私の腕を引っ張って立たせ、
そのままうらたに引き渡した。
これをチャンスにどうにかして逃げたかったけど、
目の前には男ふたり。
どう考えても不可能なのは明確だった。
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蜜-mitsu-(プロフ) - ちょこさん» コメントのお返事遅くなってごめんなさい!こちらの作品、あまり人気がなく自信をなくしていたのですが…ちょこさんがそう言ってくださって嬉しいです!!ありがとうございます、モチベになります! (2020年1月23日 20時) (レス) id: d0044b0fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年1月5日 3時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
太桜(プロフ) - いつも応援のメッセージありがとうございます!アイデアに詰まった時や、自信をなくした時、加恋さん達読者の方がコメントくださるから頑張れます!妄想ばっかの作者ですが、これからもよろしくお願いします! (2018年11月11日 17時) (レス) id: d32282a9c8 (このIDを非表示/違反報告)
優姫(プロフ) - 作品を作ったことにより加恋から改名してます。今回も好き。めっちゃ好き。ありがとうございます!これからも応援してますから! (2018年11月7日 20時) (レス) id: a847480144 (このIDを非表示/違反報告)
太桜(プロフ) - コメントありがとうございます…!!!そんなふうに言ってもらえるなんて、凄く嬉しいです!めっちゃモチベ上がります!だらだら更新になりますが、お付き合い頂けたら幸いです。 (2018年11月7日 18時) (レス) id: d32282a9c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太桜 | 作成日時:2018年6月13日 23時