4色に染められて。（浦島坂田船）

いつものこと（志麻side） ページ27

女が…俺たちをオトす…？

「えぇ、何なんそのルール、面白すぎやん」

坂田のいう通り、なんとも意味不明なルール。

オトせば、って…。

なんで俺らが侵入者と恋愛しないとならないん？

…ま、船長が意味不明な提案をするのは、今に始まったことじゃないし。

もう慣れたから、どうでもいいけど。

それに、あの女が俺らを落とせるかどうか見ものだから、何か楽しそうやし。

「…そういうわけだから、とりあえずあの女を探してきてくれ。

　俺も探すから、四手に別れよう」

「「「ほーい」」」

東西南北に別れて、女の子を操作することにした。

わざわざ４人で探さなくても、1人で充分な気もするけどなぁ。

まぁいいや。

とりあえず、女の子が隠れそうなところをしらみつぶしに探してみるか。

…早めに見つけないとまずいかもな。

女の子と会ってから、結構な時間が経ってる。

もう夜もだいぶ更けてきてるし、ほかの船員もちらほら目覚め始める時間。

この船は男しかいない。

つまり、その男たちは全員女に飢えている。

勿論俺もだけど、俺はある程度自制がきく。

でも、ほかの船員は分からない。

女の子を見つけたら、我慢ができず即襲ってしまう可能性が高い。

それは阻止しなければならない。

船長の許可もなしに、勝手な行動をされたら困る。

…指示を決めるのは、いつだって俺たち4人だ。

勝手な行動は、許さへん。

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