32 ページ32
.
「ジェヒョン、なんか怒ってる？」
私は部屋に入り、いつも座っているソファーに腰掛けた。
ジェヒョンもいつもなら直ぐ私の横に腰掛けてくるはずだ。だけど、今日はその素振りはなく部屋の中を怒った表情で行ったり来たりしている。
「は？何で俺が怒ってんの」
「だっていつもと様子違うし、、」
私がそう言うと、それまで互いに逸していた目線がバチッと合った。
私はジェヒョンのいつにも増して鋭い目つきに、ドキッとしたのも束の間、彼は私の方にズンズンと近寄り怖い表情のまま横に座った。
「いつもと様子違うのはお前の方だろ」
「、、え？私？」
え、私なんかいつもと違う？？
ジェヒョンにそう言われ、『何のことやら』と私は頭の中でグルグルと思考を巡らせた。
服やメイクは確かにいつもと違うけど、ジェヒョンはそれに気づいていなかった。だから、それは多分違う。その他に違いなんてあるかな、、
私は何度考えを巡らせてもジェヒョンの発言の意図がわからず、ポカンとしたままジェヒョンを再度見た。
すると、ジェヒョンは先程と比べ、より一層表情が怖ばっていた。やっぱりいつもと様子が違うのはジェヒョンの方。私はそう確信した。
「えと、ジェヒョン、どうしたの？」
「どうしたの？じゃねぇよ、、」
私はわけも分からず彼の顔を覗き込んだ。その途端、ジェヒョンは急に私の手を取って顔を近づけた。
それと同時に、互いに姿勢を崩してしまい、ジェヒョンは私に馬乗りしているような体制になった。
「お前、なんで今日そんな余裕あんの？」
「え？」
「いつも俺のこと欲しがるような目で見てくるじゃん。何で今日はそんな余裕あるんだよ」
ジェヒョンはそう言うと、呆然とした私の顔を両手で包み込み、熱い視線で見つめてきた。
突然のことにビックリしていると、私に構わず彼は馬乗りの体制のまま、これまでにしたことのない長くて深いキスを何度も繰り返した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1024人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももの木(プロフ) - haruk1204さん» コメントをして頂き、ありがとうございます！今後もよろしくお願いいたします。 (2022年10月29日 23時) (
レス) id: 15bd7255da (このIDを非表示/違反報告)
haruk1204(プロフ) - 超絶楽しみです！これからどうなるのか凄いワクワクします！更新楽しみにしてます♡ (2022年10月26日 1時) (レス) id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
ももの木(プロフ) - 朽ちるズさん» コメントを下さり、ありがとうございます！お返しが遅くなってしまい申し訳ありません。今後ともよろしくお願いします♡ (2022年2月4日 17時) (レス) @page35 id: 013577f937 (このIDを非表示/違反報告)
朽ちるズ - 凄く面白いです〜♡ジェヒョンと主人公ちゃんとウィンウィンの三角関係めちゃくちゃ好きです♡！！！応援してます！！ (2021年11月14日 19時) (レス) @page34 id: 2e68ed41e7 (このIDを非表示/違反報告)
ももの木(プロフ) - 秋涼さん» コメントして頂き、ありがとうございます！この作品のウィンウィンを好きでいて下さって本当に嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2021年8月23日 0時) (レス) id: 013577f937 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももの木 | 作成日時：2021年8月4日 18時
