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「あれ、A！？」
「、、あ、ななこ」
ウィンウィンやジェヒョンのことをボーッと考えながら、オフィスに向かっていると、ちょうどななこと出くわした。
昨日の夜、無茶な理由をつけて飲み会を飛び出してきた手前、私としてはななこと顔を合わせたくない気持ちでいっぱいだった。
だけど、私は『会社で公私混同はしない！』と自分でルールを作っているため、一生懸命外行き用の表情を作った。
「おはよう、ななこ」
「おはようって、ちょっと！昨日急に飛び出して帰ったから、めちゃくちゃ心配したんだよ！？ちゃんと帰れたの？」
「あぁ、心配かけてごめんね。
ちゃんと帰れたから、大丈夫」
「それなら良かった〜！！」
ななこはそう言うと、私の手をギュッと握って、満面の笑みで私を見つめてきた。
その笑顔に、いつもなら『可愛らしいな』『私とは違って良いな』なんて思いで溢れかえるはずなのに、今日は何だかななこに対するイライラが止まらない。
そんな状況もあってか、つい私はななこの発した言葉をマイナスに捉え、いつもなら湧かない感情で頭を埋め尽くしてしまった。
『ななこは、私のことを心配したって言うけど、私の様子を窺う連絡は一切しなかったよね。それに、会社の人も心配する素振りを見せるだけで、誰も私を見送りに来なかったよね？』
『結局、皆その場しのぎの言葉や表情を羅列してるだけじゃない。ななこも同類だ。良い子ぶって、私のこと心配する振りして』
こうやって、ななこを卑下したり憎んだりする自分がとても嫌だったが、ジェヒョンのことを思う手前、どうしてもこの感情を消すことは出来なかった。
「ごめんね、心配してくれてありがとう」
そう言って、私はななこの手をゆっくりと振りほどいた。
これが自分の中での、ななこに対する精一杯の抵抗心とライバル心の表れだった。
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ももの木(プロフ) - haruk1204さん» コメントをして頂き、ありがとうございます！今後もよろしくお願いいたします。 (2022年10月29日 23時) (
レス) id: 15bd7255da (このIDを非表示/違反報告)
haruk1204(プロフ) - 超絶楽しみです！これからどうなるのか凄いワクワクします！更新楽しみにしてます♡ (2022年10月26日 1時) (レス) id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
ももの木(プロフ) - 朽ちるズさん» コメントを下さり、ありがとうございます！お返しが遅くなってしまい申し訳ありません。今後ともよろしくお願いします♡ (2022年2月4日 17時) (レス) @page35 id: 013577f937 (このIDを非表示/違反報告)
朽ちるズ - 凄く面白いです〜♡ジェヒョンと主人公ちゃんとウィンウィンの三角関係めちゃくちゃ好きです♡！！！応援してます！！ (2021年11月14日 19時) (レス) @page34 id: 2e68ed41e7 (このIDを非表示/違反報告)
ももの木(プロフ) - 秋涼さん» コメントして頂き、ありがとうございます！この作品のウィンウィンを好きでいて下さって本当に嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2021年8月23日 0時) (レス) id: 013577f937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももの木 | 作成日時：2021年8月4日 18時
