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「いやいや、
何言っちゃってるんですか、、」
私が凄く綺麗？
今はそんな口説き文句も、全て私を馬鹿にしている言葉にしか聞こえなかった。
来ている服は乱れて、ヒールも折れかけで一体どこが『凄く綺麗』なのよ。こんなに嘘みえみえの安っぽいナンパを仕掛けてくる人だったなんて。
『人は見かけによらない』とは、こういうことかとショックを受け、私は早くその場を立ち去ろうと心に決めた。
「そう言って頂けて嬉しいです。じゃあ、私あっちなんで、、」
私は彼と別々に帰れるよう、
彼の進行方向とは逆を指さした。
すると彼は急に焦った様子を見せ、
ちょっと待ってと私の行く道を塞いだ。
「え、なんで俺のこと言ったこと無視するの？」
「なんでって、、」
なんでと言われても、逆にその口説きでホイホイついていく人いないでしょ。
そう思い答えに戸惑っていると、私が何に躊躇しているのか気づいて、彼は首を横に振った。
「俺は貴方のこと本当に綺麗だと思ってます。言うの恥ずかしいけど、一目惚れしたんです、貴方のその着飾らない感じに」
「は、一目惚れ！？」
この私の状態を着飾らないと言うのが正しいのか定かでないが、異性に一目惚れしたなんて言われるの人生初の経験だった。
さっきまでは軽い男だと思っていたのに、私の悪い部分が出て、思わず心にグッときてしまう。本当に駄目なところだと思う。
でも、、
ななこがジェヒョンにナンパされて付き合い始めたのと同様に、私もここで彼について行けば何か変わるかもしれない。
どうせジェヒョンの1番になれないなら、それもありかも。
優柔不断かつ精神状態が不安定な私の頭の中で、何が最適な回答かあーだこーだ駆け巡らせた。
そんな状況を知ってか知らずか、
彼は私のヒールを指さして話を続けた。
「ていうか、もう終電も出てるし、
そのヒールじゃ家まで帰れないよね」
「、、それは、そうですね」
どうしよう、どうしよう。
完全に標的にされている！
それでも心の中では、こんな綺麗な人にナンパされる機会もう二度と来ないかも！とメンヘラ気質の私は完全になびかれていた。
すると彼は一方的に私と手を繋いで、さっきまでとの進行方向と逆を歩き始めた。
思考が急停止した。そっちに行けば繁華街が広がっている。だけど、、
「一晩、俺に付き合ってみません？」
そう言う彼の可愛らしい笑顔に、
気がつけば心が一気に引き寄せられていた。
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ももの木(プロフ) - haruk1204さん» コメントをして頂き、ありがとうございます！今後もよろしくお願いいたします。 (2022年10月29日 23時) (
レス) id: 15bd7255da (このIDを非表示/違反報告)
haruk1204(プロフ) - 超絶楽しみです！これからどうなるのか凄いワクワクします！更新楽しみにしてます♡ (2022年10月26日 1時) (レス) id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
ももの木(プロフ) - 朽ちるズさん» コメントを下さり、ありがとうございます！お返しが遅くなってしまい申し訳ありません。今後ともよろしくお願いします♡ (2022年2月4日 17時) (レス) @page35 id: 013577f937 (このIDを非表示/違反報告)
朽ちるズ - 凄く面白いです〜♡ジェヒョンと主人公ちゃんとウィンウィンの三角関係めちゃくちゃ好きです♡！！！応援してます！！ (2021年11月14日 19時) (レス) @page34 id: 2e68ed41e7 (このIDを非表示/違反報告)
ももの木(プロフ) - 秋涼さん» コメントして頂き、ありがとうございます！この作品のウィンウィンを好きでいて下さって本当に嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2021年8月23日 0時) (レス) id: 013577f937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももの木 | 作成日時：2021年8月4日 18時
