宝石箱 (ページ5)

今日:12 hit、昨日:169 hit、合計:131,643 hit

4 ページ5

.

声がした方に目を向けると、最近やっと見慣れてきた韓国顔じゃない

少し懐かしさを感じる日本人顔の男の人だった

？『大丈夫？最近入ってきた日本人の子であってる？』

コーチの人とかが話してくれるたどたどしい日本語じゃなくて、
綺麗な日本語に理解が追いつかなくて言葉が見つからない

yt『あ、ごめん。俺練習生のユウタ、中本悠太』

『え、、あ、望月Aです』

yt『韓国語話せへんのやろ？ジェヒョンから聞いた』

『え？』

yt『さっきのレッスンに俺の友達いたみたいで、日本人の子が困ってるってそいつが俺に教えてくれた。韓国語話せへんのに毎日大変だったやろ？頑張ったな。』

びっくりした、私を助けようとしてくれる人がいるなんて

それに聞き慣れた日本語で、同郷の先輩が『頑張ったね』って言ってくれた安心で涙が出た

yt『え、ごめん、泣かんで！』

『ごめんなさい、嫌なわけじゃなくて』

？「ユタヒョン泣かせたの？！慰めて欲しくて声かけたのに」

yt『ジェヒョナ！Aちゃん、俺にAちゃんの話したのこいつ』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

初めてだった

心から、心の底から欲しいって、この人を自分のものにしたいって

この人のものになりたいって思ったのは

貴方は覚えてるかな？私は覚えてる

たどたどしくて本当に可愛い日本語で『はじめまして、じぇひょんです』って自己紹介してくれたあの日の貴方を私は絶対に忘れない

13歳の冬、私の初恋

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿