宝石箱 (ページ19)

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ジェヒョニオッパを好きな気持ちは、とうの昔に鍵をかけて宝石箱にしまってあるのだ

" オッパ達がデビューするらしい "って話は知り合った頃から聞いていたし、心の何処かで諦めはついてたはずだった

そのはずなのに、13年生きただけの私にとって初めての恋

始まってもないのに終わらせるのは悲しくて、泣きながらロロに話したこともあった

ジェヒョニオッパに一目惚れしてたこと
どうしてもあの人の彼女になりたかったこと
でも私の気持ちはオッパの夢の邪魔になること
あの日助けてくれたオッパはきっといつまでも特別な存在だから、それがもっと切ないこと

夢に向かって努力して、歌って踊って楽しそうにしてるオッパが大好きだからこそこの気持ちを伝える気はないこと

ロロは最後まで自分のことみたいに悲しい顔をしてた

でも絶対に私の気持ちも考えも否定しないで「偉いね」って、「ヒョンの夢応援しようね」って言ってくれた

オッパを好きだった時は毎日が宝石みたいにキラキラしてた

練習の間の休憩時間も廊下で会うかもしれないから髪をしっかり纏めてみたり

ロロと話す時、オッパがいないとこではゆうたくんに怒られるぐらいガハガハ可愛くない笑い方のくせに、オッパがいたらちょっとでも可愛く見えるように頑張ってみたりもした

オッパのことも、毎日頑張ってた私も、オッパと一緒にいたキラキラした時間も全部全部大好きだったから

そんな思い出全部忘れちゃうのも無かったことにしちゃうのも嫌だったから鍵をかけて宝石箱にしまったんだ

いつでも鍵を開けて思い出に触れられるように

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