番外編：ジェヒョンくんと1日遅れのクリスマス�� ページ37
『ジェヒョンくん』
JH『…』
『私ね、クリスマス、楽しく過ごしたよ』
JH『えっ…？』
にっこり微笑みながらラザニアを取り分けるA。え、ちょっと待ってどういうこと？今日は1人だったんじゃないの？友達はみんな彼氏がいるからって言ってたじゃん。みんなデートだって言ってたじゃん。え、外に出かけたの？誰と会ってたの？何を…したの？
俺が与えられるものなんて少ないのに、最低な彼氏だって思うのに、嫉妬心ばかりが渦巻いて。
JH『誰といたの…』
『？』
JH『そいつ男？名前は？』
『え？ジェヒョンくん』
JH『だからっ、誰と会ってたんだよっ…！』
こんな時にも笑顔で小皿を俺に差し出すA。その姿にカッとなって、つい大声が出てしまった。
JH『ごめん...』
『...や、ううん』
JH『あー…俺、やっぱ帰るわ』
『！！...行かないでっ！』
JH『え？』
『行っちゃ、やだ…よ』
立ち上がった俺の腕を両手で引き止めるA。ポケットの中の箱が、俺の指にまた、触れた。
『ジェヒョンくんとだよ』
JH『・・・・・は？』
『クリスマス。ジェヒョンくんと過ごしたの…』
JH『どういうこと…？』
さっきまでの笑顔から一転、泣きそうな顔で俺にしがみつくA。彼女の真横に座り込めば、グッと近くなった距離。思わず、胸が高鳴る。
『イブもだけど…今日もそう。ラジオでジェヒョンくんと会えたもん』
JH『あ...』
『ラジオの前は歌謡祭だったね。テレビでジェヒョンくんのことだけ、応援してたんだよ』
俺が離れていかないように、パーカーの袖をきつく握りしめるA。まん丸の綺麗な目は、俺をジッと見つめていた。
きゅうと締め付けられる胸。これはつらい痛みなんかじゃない、甘い痛みだ。
『私、ジェヒョンくんと過ごせて楽しかったよ。頑張ってるジェヒョンくんを応援できて幸せだった。クリスマスちゃんと幸せだったの。だからさみしくなんてなかったよ、本当に…っ』
JH『わかったから、泣くな』
ちっちゃな体を引き寄せて、強く抱きしめる。甘いバニラの香りがふわりと香った。きっとあのクリスマスケーキも手作りなのだろう。
JH『…時間ちょっと戻す？』
『え？』
JH『はい。２４時間戻しました。今はクリスマス当日の１時です』
『え〜(笑)』
JH『サンタに何かお願いした？そろそろ来るんじゃない？』
いたずらっぽく言えば、泣きながらクスクスと笑うA。ちょっとくさかったかな。でも君の笑顔のために、俺はなんでもしてやりたいと思うんだ。
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smiley_heram(プロフ) - うわわわわわ！めちゃくちゃキュンとして思わず泣いちゃいました…本当にいつも感動をありがとうございます！いつも応援してます！ (2019年1月3日 17時) (
レス) id: 4d5c582579 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - やったー！大好きなお話だったので、続編嬉しいです！！楽しみにしてまーす( ^ω^ ) (2018年10月30日 21時) (レス) id: 9488cd6895 (このIDを非表示/違反報告)
メェネェ(プロフ) - とても好きな作品なので削除はつらいです。 (2018年10月27日 23時) (レス) id: f6ab9f70c2 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - このお話に出会ってからNCTを知ることができました。完全に削除するんじゃなくてパスワード限定公開とかにはしませんか？？このお話は私の精神安定剤です。わがままですいません。 (2018年10月26日 19時) (レス) id: fabce44eac (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編、番外編とても楽しみにしていたので残念です。何回も読み直したり楽しく拝見していたのでシリーズごと削除されるとのことでショックです…今後書き直して再度アップすることもないのでしょうか？ANAさんの作品が好きなので悲しいです。でもこれからも応援します。 (2018年10月26日 15時) (レス) id: da6d9d40c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ANA
| 作成日時：2017年10月3日 14時
