82話 ページ32
あれから日本デビューが発表された俺たちは、想像以上に日本に行く機会が増えた。
でも、韓国での仕事に加えて日本でのスケジュールが加わるわけだから、今まで以上に忙しくて。
(あれ…今日のスケジュールはなんだっけ)
結局、Aとまともにデートは出来なかったけれど、なんとか３月あたまの見送りには行けた。
初めて電車で空港まで行って、搭乗時刻のギリギリまで語って。
そして、笑顔で母国へ戻った彼女。
(せっかく日本にいるのに、俺が忙しすぎて会えないなんて…)
取材がギッチリ詰め込まれたスケジュール。飛び出したくても、出来っこなかった。
それでも、今日は、特別な日。
TY『俺たちのショーケースツアー東京公演！全力で行くぞ！』
『『おお！！』』
大歓声の中、スポットライトを浴びる俺たち。
歌とトークで盛り上がった会場は、とても居心地がいい。
MC「じゃー次、ジェヒョンさん。好きな女性のタイプは？」
『えー…ここにいるファンの皆さんです♡』
「きゃ〜！！！」
MC「テイルさんが何か言いたそうですけど」
TA『ウリジェヒョニは、嫉妬深いんです。みなさん、気をつけてください〜』
「きゃ〜！！！」
なんのキャーなんだ。
なんとなしに他のメンバーをみれば、ウリチング・ウィンウィンから謎の口パクメッセージ。
(き・て・る！)
JH『？』
そのまま一度袖に捌ければ、一気に俺に詰め寄るスチョナ。
え、どうしたの。
WN『ユノ！Aちゃん、いたよ！！』
JH『え…っ』
WN『イッチバン後ろの関係者席で、立ってた！』
JH『…マネヒョン！』
俺たちのやり取りを眺めていたマネヒョン。
取り乱す俺を、テヨンヒョンが心配そうに見つめる。
『ごめん。勝手に招待した』
JH『っ！なら、言ってよ！』
『ジェヒョニに迷惑かけたくないからって、Aちゃんに止められたんだ』
JH『…そんな』
『みなさん、出番です。準備はよろしいですか？』
アンコールが響く会場。
もう出なければならない。
どうしてもっと早く気づかなかったのだろう。
TY『ジェヒョナ、集中だ』
JH『…はい』
次々とメンバーに背中を叩かれる。
飛び出して行く先に見えたのは、さっきまでと違う景色だった。
JH『…A、』
踊りながらも、鮮明に記憶したその姿。
俺をじっと見つめるその瞳は、とても柔らかくて、
相変わらずの栗毛は、少し短くなっていた。
(みなさん、今日はきてくれてありがとうございます)
(心から…愛してます)
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smiley_heram(プロフ) - うわわわわわ！めちゃくちゃキュンとして思わず泣いちゃいました…本当にいつも感動をありがとうございます！いつも応援してます！ (2019年1月3日 17時) (
レス) id: 4d5c582579 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - やったー！大好きなお話だったので、続編嬉しいです！！楽しみにしてまーす( ^ω^ ) (2018年10月30日 21時) (レス) id: 9488cd6895 (このIDを非表示/違反報告)
メェネェ(プロフ) - とても好きな作品なので削除はつらいです。 (2018年10月27日 23時) (レス) id: f6ab9f70c2 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - このお話に出会ってからNCTを知ることができました。完全に削除するんじゃなくてパスワード限定公開とかにはしませんか？？このお話は私の精神安定剤です。わがままですいません。 (2018年10月26日 19時) (レス) id: fabce44eac (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編、番外編とても楽しみにしていたので残念です。何回も読み直したり楽しく拝見していたのでシリーズごと削除されるとのことでショックです…今後書き直して再度アップすることもないのでしょうか？ANAさんの作品が好きなので悲しいです。でもこれからも応援します。 (2018年10月26日 15時) (レス) id: da6d9d40c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ANA
| 作成日時：2017年10月3日 14時
