53話 ページ3
TY『わがままっていうか…カワイイ』
JH『は？』
TY『な、なんでもない！ちゃんと言えたんならいいよ！明日も頑張ろうね！』
JH『なんか全然スッキリしないんですけど』
遠くでジャニヒョンがドライヤーをしている音が聞こえる。
そろそろ俺もシャワーを浴びて、はやく寝なければ。
TY『…Aちゃんには、アイドルって打ち明けたんだよね？』
JH『はい。成り行きで』
TY『だったら、気を使ってくれているんじゃない？』
JH『…そうなんですかね？なんも考えていないようにしか見えないけど…』
TY『まぁ、そうかもしれないけど』
JH『ですよね』
『『・・・』』
痛いほどの静寂。リビングに飾られた時計の針は、深夜1時20分を指していた。
チクタクと、秒針が動く音だけが響く。
TY『ユノのことだから大丈夫だと思うけど…守ってほしいことが、一つだけある』
JH『…何ですか？』
TY『アイドルだからって理由で』
(ひとりの女性を、傷つけないこと)
JH『ヒョン…』
TY『俺たちはまだ新人だから世間の注目度も低いかもしれないけど、芸能人だから。中途半端な気持ちで彼女に接してたら、きっとお互いに傷つくし、Aちゃんは絶対に叩かれる』
JH『…』
TY『俺は二人に幸せになってもらいたいから、応援するよ？でもこれだけは守ってほしいんだ』
(…この恋で、Aを傷つけない)
頑張ってね。その一言を残して寝室へ戻ったテヨンヒョン。
まだ片思いなのに、気が早すぎる約束ではないだろうか。
JN『あれ。まだいたの』
JH『…ヒョン』
JN『うん？』
JH『ヒョンは…好きな人に好きって言いますか』
JN『な…なに急に』
少ししっとりしている髪をかきあげて、俺の横に腰掛けたジャニヒョン。
もう眠いだろうに…俺のヒョン達はみんな、本当に優しい。
JH『打ち明ける勇気なんて無いのにさ、それでも相手は、傷つくのかな？』
JN『…向こうの気持ち次第じゃない？』
JH『…なら、当分は平気だね』
ソファーの背もたれにグッと体重をかけて、天井を見つめる。
シミの一つもない白い壁紙が、うっすら曇って見えた。
JN『テヨンイになんて言われたか知らないけど…とりあえず、目の前のことを頑張ればいいんじゃない？』
JH『…』
JN『お前の恋のゴールは、思いが通じることだろ？ならまずは、カッコイイ姿をAちゃんに見せるべきなんじゃない？』
JH『カッコイイ姿…』
JN『カムバして、１位とって、トロフィーをもらってさ。それから考えても、遅くないと思うけど？』
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smiley_heram(プロフ) - うわわわわわ！めちゃくちゃキュンとして思わず泣いちゃいました…本当にいつも感動をありがとうございます！いつも応援してます！ (2019年1月3日 17時) (
レス) id: 4d5c582579 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - やったー！大好きなお話だったので、続編嬉しいです！！楽しみにしてまーす( ^ω^ ) (2018年10月30日 21時) (レス) id: 9488cd6895 (このIDを非表示/違反報告)
メェネェ(プロフ) - とても好きな作品なので削除はつらいです。 (2018年10月27日 23時) (レス) id: f6ab9f70c2 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - このお話に出会ってからNCTを知ることができました。完全に削除するんじゃなくてパスワード限定公開とかにはしませんか？？このお話は私の精神安定剤です。わがままですいません。 (2018年10月26日 19時) (レス) id: fabce44eac (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編、番外編とても楽しみにしていたので残念です。何回も読み直したり楽しく拝見していたのでシリーズごと削除されるとのことでショックです…今後書き直して再度アップすることもないのでしょうか？ANAさんの作品が好きなので悲しいです。でもこれからも応援します。 (2018年10月26日 15時) (レス) id: da6d9d40c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ANA
| 作成日時：2017年10月3日 14時
