51話 ページ1
それは突然の知らせだった。
『え？』
JH『だから、とーぶん店これないの』
『なんで？』
JH『仕事が忙しくて』
『きゅうに？うれた？』
JH『お前な』
こんばんは、みなさん。
夜９時の男チョン・ユノです。
ここ幸福亭には、週に２回(多くて３回)のペースで食事しに来ています。
つっても宿舎から店まではかなり遠くて、電車で３０分もかかります。
いつもスケジュールを終えてヘトヘトの状態で来て…まぁ最初は食という癒しを求めていたわけだけれど、いつからか目的は変わって。まだ出会って２ヶ月しないのによくもここまで…って話がそれましたね。ぽかんとしているAに向き合う。店に客はいない。
JH『俺たち、カムバックするんだ』
『かむばっく？』
JH『新しい曲を出すの、来月。忙しくなるから、とーぶんこれない』
『忙しい』
JH『そう』
『よかったね！』
JH『うん？』
『がんばれ！』
JH『…うん』
応援してるね、なんて。
そんなかわいい笑顔で言われたら、返す言葉なんて無い。
無いけども…！
(…やっぱ寂しいって思うのは、俺だけか)
５月も半ばに差し掛かり、NCT127は来月のカムバに向けて急ピッチで準備を進めている。今日だって新曲の振り付けを５時間みっちり合わせたばかり。それでも深夜にはラジオが待っている。
それでもそれでも…
もうしばらく来れないだろうから。そんな気持ちで足を運んでいるわけで。
『ごはん、どうしますか？』
JH『……水冷麺』
『むる…ねんみょん…はい、おまちください〜』
JH『何を書いてるの？』
『ちゅうもん。いっぱい書いたほうが、ハングル覚えられる』
JH『偉いじゃん』
『へへへっ』
注文をメモするなんて、今までしていなかったのに。小さな努力で着実に韓国語を身につけている彼女が何だか誇らしくて。俺ももっと頑張らないとって思えた。
JH『うわ、まって。めっちゃ量多くない？』
『ジェヒョンくんいそがしいって言ったら、いっぱいたべなーって』
JH『まじか…笑』
『キンパもあるよ、私が作ったの！』
JH『ほんと？…俺、頑張る』
『うん！！』
満面の笑顔。
次に見られるのはいつになるのだろう。
色とりどりの野菜が詰まったキンパを一切れ食べれば、真心がこもった優しい味。
なんだか涙が出そうだ。
(私も冷麺食べたいな〜)
(最初からその気だろ？取り皿用意してんじゃんか笑)
(だって美味しそうなんだもん！麺はカットしますか！？)
(俺しない派〜ゆでたまごは俺のものだからな〜)
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smiley_heram(プロフ) - うわわわわわ！めちゃくちゃキュンとして思わず泣いちゃいました…本当にいつも感動をありがとうございます！いつも応援してます！ (2019年1月3日 17時) (
レス) id: 4d5c582579 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - やったー！大好きなお話だったので、続編嬉しいです！！楽しみにしてまーす( ^ω^ ) (2018年10月30日 21時) (レス) id: 9488cd6895 (このIDを非表示/違反報告)
メェネェ(プロフ) - とても好きな作品なので削除はつらいです。 (2018年10月27日 23時) (レス) id: f6ab9f70c2 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - このお話に出会ってからNCTを知ることができました。完全に削除するんじゃなくてパスワード限定公開とかにはしませんか？？このお話は私の精神安定剤です。わがままですいません。 (2018年10月26日 19時) (レス) id: fabce44eac (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編、番外編とても楽しみにしていたので残念です。何回も読み直したり楽しく拝見していたのでシリーズごと削除されるとのことでショックです…今後書き直して再度アップすることもないのでしょうか？ANAさんの作品が好きなので悲しいです。でもこれからも応援します。 (2018年10月26日 15時) (レス) id: da6d9d40c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ANA
| 作成日時：2017年10月3日 14時
