41話 ページ41
(気付いてないなら、言うべきだよ。俺なら、隠し事はイヤだ)
JH『そんな簡単に言うんじゃねぇよ…』
『どうかした？』
JH『…こっちの話』
『？』
いざバスに乗ろうと時刻表を見れば、数分と待たずにやってきた。
意外と本数が多いようで、車内は数名の客がいる程度。
隣に座るAは不思議そうな顔をしながら俺を一度見て、目線をスマホに下げた。
ふぅ…
『ねぇねぇ、みてみてっ』
JH『？』
２人がけの座席に、肩を並べて座る俺たち。
俺がガタイが良いからか。単純に狭いからか。
彼女が顔を寄せれば、近い距離が、ぐんと縮む。
(…ちかい)
『さっき、撮ったやつ！きれいだねぇ』
JH『…海』
ふんわり笑う彼女が差し出したスマホを覗き込めば、写っていたのは空と海がうつる写真。
日本のアプリでね、きれいに撮れるの。すごいでしょ？と、屈託無い笑みをみせる、A。
釜山の海と、空。
ふたつの境界線が分からなくなるほど、鮮やかな青だった。
JH『きれいだね』
『でしょ？』
JH『うん。きれいだ』
嬉しそうに笑う、きみが。
『五六島スカイウォーク、いったこと、ある？』
JH『あ〜…見た事はあるけど、歩いた事はない』
『ない？よかった』
JH『よかった？なんで？』
『いっしょ、たのしみだもん！』
『いっぱい写真、撮ろうね！』
バスの揺れで肩がぶつかる度に、揺れる、心。
もう分かっていることなのに、認めたくない、この気持ち。
(気付いてないなら、言うべきだよ。俺なら、隠し事はイヤだ)
JH『…A』
『んー？』
JH『もしさ、』
『うん』
JH『もし友達が…自分に隠し事してたら、どんな気持ちになる？』
目を見れなくて、前を真っすぐにみたまま話しかけた。
隣から、俺を見つめる視線が、痛くて…怖い。
『ジェヒョンくん』
JH『…』
『……あの、
もういっかい。はやい。ことば』
JH『…』
ふと目線を横に向ければ、真剣な表情のA。
俺の言葉を聞き取ろうと、まじめに耳を傾けている。
JH『…ぷ』
『？』
JH『くく…なんでもない』
『なんでもない？なんで？わらう？』
JH『はーおもしろい。真面目に考えた俺が馬鹿だった…今のままでいいんだよな』
『？？？』
JH『うん。今のままでいいんだ』
『…へんなジェヒョンくん』
(うわ〜！ガラスの道！本当に崖から飛び出てる！すご〜い！)
(…ちょっと俺やめとこうかな)
(こわいの？だいじょうぶ？)
(…)
(ここでまってて！写真いっぱいとってくるね！)
(おれもいく)
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あとむ(プロフ) - 是非是非続きを書いてください！！毎回めちゃくちゃ楽しみにしてます!!!!!! (2017年10月2日 22時) (
レス) id: 00cb297c2f (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - いつも更新楽しみにしています★是非是非！続きお願い致します！！ (2017年10月2日 20時) (レス) id: 81f6a51ace (このIDを非表示/違反報告)
ルミ(プロフ) - 読みたいです！この作品大好きなので続けてほしいです。いつまでも待ってるので続き書いてくれると嬉しいです！！お願いします！！ (2017年10月2日 20時) (レス) id: 16dfec7bec (このIDを非表示/違反報告)
KAORI(プロフ) - 是非続きをお願いしたいです！毎回ワクワクしながら読ませていただいてますし、何回も読み直しています。二人のこれからがとても気になります！！宜しくお願いします！ (2017年10月2日 19時) (レス) id: 4a4a6be8af (このIDを非表示/違反報告)
りり - 毎回楽しみに読ませて頂いてます〜！ジェヒョンだけじゃない他のメンバーの会話も凄く好きです！是非ご自身のペースで完結まで書き続けて欲しいです^^ (2017年10月2日 10時) (レス) id: 43ac158a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ANA
| 作成日時：2017年1月3日 23時
