５話 ページ5
お店の奥に消えて行った、アジュンマ。
…ちょっと勘弁してくれよ。
JH『…』
ものすごく静かだけど、背後であの女の子が食事をしている雰囲気が伝わってくる。
さっき話してたのは…日本語、だよな？
俺のことは知らないっぽい感じだけど…ハァ、いやだなぁ。こんな時間に若い子こねぇもん普段。
無言でスマホを取り出す。アジュンマ〜…めし〜…早く〜…
『ジェヒョナや〜お待たせ』
JH『うわ、うまそう』
『ははは、ほらこれサービス』
JH『えっいいの？』
こんがり焼けた海鮮チヂミ。特製のネギダレにつけて食べれば、うまみが口の中に広がった。
『いつもいつも、こんな場所まで大変でしょ』
JH『何言ってんの。俺が元気でいられるのアジュンマのご飯のおかげなんだから』
『嬉しいこと言ってくれるね…ほら、コーラ』
JH『サンキュー』
コーラが入った瓶をグラスに傾ければ、あっという間に炭酸でいっぱいになるそれ。
口に含みながらアジュンマの動きを目で追えば、俺の背後の女の子のところへ…
(そうか、コーラ)
「あ、かむさはむにだ！」
『瓶だから、これで開けてね』
「？えっと…」
『おい、電話だぞ〜』
『はいはい』
奥から聞こえてきたマスターの声に、アジュンマがすっとんでいく。
おいおい…
「え…瓶のコーラとかはじめて…どうやって開けるのかな…これ使うんだよね」
JH『…』
言葉が分からなくても何となくわかる。お節介やきな自分が出てくるけど、どうにか押さえ込んだ。
(子供じゃないんだからどうにかなるだろ)
背後からカチャカチャ栓抜きをいじる音が聞こえるけど、気にしないようにしてキンパを食べる。
「う〜ん…」
JH『…』
ガチャン！！
「いたっ…」
JH『あ〜もう…』
くるりと振り向いてイスから降りれば、床に落とした栓抜きを拾おうとしている、女の子。
ふわふわな栗色の髪の毛が、俺の声に反応してゆれる。
JH『大丈夫？あけてあげようか』
「え…？っと」
JH『あー…栓抜き落としちゃったんだよね。俺の使うから、それ汚いからかして』
ぷしゅ
「あ…ありがとう…カムサハムニダ」
JH『…どういたしまして』
そのまま、なんとなく流れでコーラをグラスに注いであげれば、うれしそうにニッコリ笑う彼女。
年は同じくらいかな…？周りにはあまりいない、薄化粧が印象的だった。
(あら、ジェヒョナ。助けてあげたの？)
(…アジュンマがいなくなるからじゃん…)
(珍しいこともあるのねぇ)
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あとむ(プロフ) - 是非是非続きを書いてください！！毎回めちゃくちゃ楽しみにしてます!!!!!! (2017年10月2日 22時) (
レス) id: 00cb297c2f (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - いつも更新楽しみにしています★是非是非！続きお願い致します！！ (2017年10月2日 20時) (レス) id: 81f6a51ace (このIDを非表示/違反報告)
ルミ(プロフ) - 読みたいです！この作品大好きなので続けてほしいです。いつまでも待ってるので続き書いてくれると嬉しいです！！お願いします！！ (2017年10月2日 20時) (レス) id: 16dfec7bec (このIDを非表示/違反報告)
KAORI(プロフ) - 是非続きをお願いしたいです！毎回ワクワクしながら読ませていただいてますし、何回も読み直しています。二人のこれからがとても気になります！！宜しくお願いします！ (2017年10月2日 19時) (レス) id: 4a4a6be8af (このIDを非表示/違反報告)
りり - 毎回楽しみに読ませて頂いてます〜！ジェヒョンだけじゃない他のメンバーの会話も凄く好きです！是非ご自身のペースで完結まで書き続けて欲しいです^^ (2017年10月2日 10時) (レス) id: 43ac158a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ANA
| 作成日時：2017年1月3日 23時
