ジェヒョン君、そんなにジロジロ見ないでください (ページ38)

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『あっ....ソへさん..』

ソへさんは腕を組みながら壁に寄りかかり、こちらを見つめていた。

"ほーんと、仲良いですよね、ジェヒョンさんと。"

やっぱり、

明らかにさっきと雰囲気がちがう。

『えと、どうしたの、？』

"ちょっと言いたいことがあるんです"

『いいたい、こと。？』

"ふふっ、そんなに怖がらなくても笑"

コツ、コツとこちらに向かってくるソへさん。

『っ、』

すると、私の耳に顔を近づけ、囁いた。

"男に媚び売るの、そろそろやめた方がいいんじゃないですか？"

あぁ、やっぱり。

やっぱりこうなるんだ。

『そんなつもり、ない..！』

"今までいろんな男たぶらかしてきたくせに、次はジェヒョンさん？？？ふざけないでよ"

『そんな...』

何を言ってるんだろう。

男をたぶらかす？

きっと私の周りだけ見て言ってるのね。

学生時代から、怖い思いを沢山してきた。いろんな偏見がついてまわったし、もちろん女友達なんていなかった。誰といてもなんだか心狭かった。
そんな中、初めてスーチョンと気楽な友達になれたの。

いつも沢山の人に囲まれてるソへさんの方が、私は羨ましいのに。

あたしはただ、ジェヒョンが好き。

それだけなのに。

"あんたってほんとに、目障りなのよ！！！"

目障り、、、、か。

悲しいな。

『ごめんなさい。

.......ほんとうに。』

"...っ、見てますから"

ソへさんは私を睨んだ後、ジムを出ていった。

....なんか疲れちゃったな。

もう、、帰ろ。

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