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“羨ましいことなんかないわ。
確かに、やりたいこと仕事にしてるから楽しいけど
それでも芸能界っていろいろあんねん”
そう、なんだ。
そのLINEの返信に困って既読つけたのはいいけど
返信できないでいる。
なにか、返さなきゃ。
そう思って文字を打とうとしたら
“今、なにしてるん？”
そう来た。
今？
今は、
“べつになんもしてないです笑”
“そか、おれも笑”
なんだ、この会話。笑
何の話だよ、これ笑
さっきまで少し沈んだ気分だったのが少し和らいだ。
“じゃあさ、今、暇なんやろ？”
“暇です”
“飯、食いに行かへん？”
……ん？
は？
えぇ？！
ご、ご飯！？
“え、無理です笑”
“なんでやねん笑”
“緊張します”
“お前、高校の時と同じ事言ってんなぁ”
え、高校の時？
そうだったっけ。
“俺がどっか出かけようって言うとお前全力で緊張するって断ってきたやん”
あ、あぁ、
そんなこともあったような…
“意外と俺、断られてショックやってんで？笑”
“そうだったんですか？”
“おん。ってことで、飯行こ！”
えぇ…
ほんとむり…
緊張する。
でも、もう高校の時のあたしじゃない。
少し前に進まなきゃね。
“分かりました、行きましょ？”
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作者名：凜 | 作成日時：2017年12月16日 23時
