すべては。（赤） (ページ11)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:10,303 hit

11 ページ11

“覚えてるんですか？
嬉しいです

今、関ジャニ∞大人気ですよね。
いつも見てますよ”

会話を繋げたくて

関ジャニ∞のことについて触れた。

“見ててくれてるん？ありがとう。
でもな、俺らなんてまだまだやで。
もっと上に行かなあかんねん。”

でも、正直触れたくなんてなかった。

今だって、もっと上に行かなきゃいけないって。

どんどん先輩が遠くに行ってしまってる気がして。

少しだけ、悲しくなるから。

“凄いですね、そうやって何かに夢中になれるって
羨ましい。”

あたしには、何も無いから、さ。

続けようと思ってたバンド活動だって

結局、根性がなくてやめちゃったし。

今は、対して楽しくもない

カフェで働いてるけど。

それに比べて先輩は

大好きなバンド活動もしてて

ステージで輝いてる先輩は

なんだかとても楽しそう。

先輩のことは大好きだけど

やっぱり先輩とあたしとでは

立ってる位置が違いすぎるんだ。

何だか、急に

悲しくなった。