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特級呪術師・伏黒A。彼女も等々4年生になった訳だが、今やその名を知らぬ者はこの業界には居ないだろう。最恐の呪術師。その実力は計り知れぬもので、体術の技術は日に日に高まっていく。それは兄である伏黒甚爾を彷彿とさせるもので、術式を持ちながら高いフィジカルを持ち合わせていた。その器用さから、大方の呪具はさばけるし、呪力操作は見るものを圧倒させるほど繊細だった。この歳にして、黒閃の5回連続記録保持者だ。
それ故に、五条によって将来は教師として高専に残ることを選択肢としてあげられていたが、彼女はそんなものクソ喰らえだと蹴り飛ばした。もちろん、五条の尻を物理的にだ。しかし五条も夜蛾も教師への勧誘を諦めてはいない。問題児ではあるものの、その実力は確かなもの。底知れぬ呪力と、それを操る繊細な呪力操作。若くして最強の名を誇る五条を超える実力者になる存在だった。これぞ"最恐"である。そんな彼女の呪力操作を、まだ呪術に対して何も知らぬ子供たちに教えてやって欲しいというのは、教師としての夜蛾の気持ちだった。しかし、無理強いはしない。飽くまでも取引だ。
｢任務を優先して構わない。非常勤講師という名目でやってくれないか。｣
｢えぇ〜………｣
｢高専から月一回タバコワンカートンの給付。｣
｢ツーカートン。｣
｢………いいだろう。｣
｢話は纏まったな。｣
夜蛾は大きくため息をついた。最初の頃は確かに問題児ではあったものの、偽りであっても大人しい淑女のような生徒だった。だと言うのに、禪院家での会議に出席して帰ってきたら飛んだじゃじゃ馬人たらし女になっていた。問題児のレベルがさらに上がってしまった。
本当にこれで良かったのだろうかとため息を着く。しかし、彼女ほどの実力者が一人高専の講師に居るだけでどれだけの術師が助かるだろう。ただでさえややこしい呪力操作。それをあれだけ繊細にやってのけるのは、現代に彼女だけだった。我ながら、かつての生徒であった問題児二人の育て方には驚きである。こんな実力者を生み出してしまうのだから。
｢卒業まで残り半年。卒業後最初の給付をする。毎月の月初めに給付をするからな。くれぐれも吸いすぎるんじゃないぞ。｣
そう注意を促している間もタバコに火をつける。もう何を言っても聞きやしないと諦めている。しかし、ここは学び舎。強制的指導として頭に大きな拳が振り下ろされた。
たんこぶは反転術式で何とかしたが痛いものは痛い。
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夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください！ (5月23日 15時) (
レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - あれ？？五条先生オチ？？ってなってます笑笑これからどんな風に夏油さんオチになるのか楽しみです！！ (2022年1月21日 15時) (レス) @page28 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - 更新お願いします｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡ (2021年5月11日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 匿名さん» そういう言い方はやめたほうが…… (2021年4月30日 17時) (レス) id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - wkwk(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))wkwk (2021年4月29日 16時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年4月17日 0時
