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「やっぱりあなた、呪術師向いてないわね。」





彼女の目の前には一人の女とごつい上裸の男がいた。その姿に、彼女は顎に手を当てて首を傾げる。





「お姉さんどっかであったことあった?身内の顔以外覚えらんないんだよね。誰だっけ。あ、連絡先交換してみる?」





へらへらと笑いながらそう言った。そして、あっと思いついたかのように指を指した。





「上から指示するばかりの無能術師だ。」





女____菅田真奈美が目を見開いて彼女を睨む。





「裏切り者が何を……!!夏油様に命を救っていただいた恩を忘れたの!?」

「やめなさい。」





男____ラルゥが菅田を止める。





「本当のこと言われて怒った?あんな程度の体術、術式で私に逆らおうとか思ってる?返り討ちにあわせてやってもいいんだよ?」

「……私たちは今日喧嘩をしに来たわけじゃないわ。A、貴方を連れ戻しに来たの。」

「お偉いこと。」





彼女はただ余裕の笑みを浮かべるばかりだ。あのころの彼女とは訳が違う。そう感じた。短くなった髪も、立ち居振る舞いも、話し方に至るまでの全てだ。以前よりも堂々として、自分に自信も持っている。それが、ラルゥにとって少し嬉しくもあった。





「それで?あいつらはなんで生きてる訳?」

「あいつら?はっ、なんの事かしら。」

「惚けんなクソ(アマ)。」





彼女の顔から笑顔が消え、空気がピリついた。ぞくりと鳥肌が立つ。二人の顬に冷や汗が流れた。





「私はまどろっこしいのは嫌いでね。あの虫唾が走るほど煩わしい三兄弟……いるよねぇ?」





次の瞬間、彼女の左の横腹に何かが突き刺さる。いや、吸収されたような感覚だった。





「…………安心しろ、軽い麻痺を引き起こす毒だ。最も、動けなくなるほどの猛毒……だがな。」





後ろから現れたのは伊集院兄弟だった。Aは身体を前屈みに折り、横腹を抑える。





「何故私たちが生きているか、でしたね。それは、私が反転術式を使えるから。かなりの逸材でしょう?今の呪術界で、他の人間に反転術式を施せる人間は高専の医師だけだと報告されていますからね。

能ある鷹は爪を隠す。君達の落ち度は、私たちの首をとばさなかったことです。」





宇参がそう言葉を述べて数秒。彼女の体が振るえ、次の瞬間には高らかに笑いだした。その様子に、誰しもが目を見開く。

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- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください! (5月23日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - あれ??五条先生オチ??ってなってます笑笑これからどんな風に夏油さんオチになるのか楽しみです!! (2022年1月21日 15時) (レス) @page28 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - 更新お願いします。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。 (2021年5月11日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 匿名さん» そういう言い方はやめたほうが…… (2021年4月30日 17時) (レス) id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - wkwk(((o(*゚▽゚*)o)))wkwk (2021年4月29日 16時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年4月17日 0時

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