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｢はいこれ。｣
｢………なにこれ。｣
彼女が受け取ったのは白い縦長の封筒だった。重要書類と書かれたそれの横に、小さく彼女の名前が書いてある。恐らく上層部からの手紙だろう。また面倒な任務でも押し付けられるのだろうか。彼女はぐっと眉を顰める。その横から、箕野と眞門がその封筒を覗き込む。
｢なになに？任務の話？｣
｢上層部も相変わらず人遣い荒いよなぁ。｣
｢残念！任務じゃありませーん！｣
｢じゃあなに？｣
｢開けて見ればわかるよ。｣
五条はそれ以上を言う気がないらしい。Aは少し不審がりながらも封を切る。
｢………これ…………｣
｢おめでとうA！今日から君も特級の仲間入りだよ！！｣
特級昇格。達筆な字でそう書かれた書類には、上層部の名前と彼女の名前が書かれていた。ぱちん！と合わせた手を顔の横に持っていき首を傾げる五条をしらっとした目で見たあと、もう一度その書類に視線を落とす。
｢え！まじ！？すげーじゃんA！｣
｢おめでとうA。これから散々扱き使われるな。｣
｢今でも十分扱き使われてるでしょ。｣
｢前からAの特級昇格の話は持ち上がってたんだけど、この前翠使ったじゃん？それでその話が確定しちゃってね〜で、ここからが本題なんだけど。｣
｢本題までの道のりが長ぇんだよ。｣
｢無駄な時間取らせないでくれる？｣
｢先生ほんとそう言うとこ。｣
｢ねぇなんでそんなに僕に対して辛辣なの？先生泣くよ？｣
生徒たちが彼に対して当たりが強いのは今に始まったことでも無い。五条は態とらしく｢しくしく…｣なんて言っては見たが、直ぐに立ち直って話の続きを再開した。
｢禪院家が君を呼んでる。｣
｢……やっぱり。｣
｢可哀想にな。｣
｢骨は拾う。｣
｢別に死にに行くわけじゃないんだけど。｣
｢特級に昇格しちゃったからね〜それなりにお話があるんでしょ。何せ、君は女だからさ。君に禪院家の圧力が掛からなかったのは、それほどの実力があったってわけ。言っとくけど、僕は等級に関しては何もしていない。全部君の実力だよ！｣
｢………でしょうね。何せ自然操術式と十種影法術の抱き合わせですから。それで、結局五条先生は何が言いたいんです？｣
彼女の言葉に、五条はにっこり笑って答えた。
｢明日、早速御三家合同の緊急会議が禪院家で開かれる。君のお披露目だよ！｣
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夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください！ (5月23日 15時) (
レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - あれ？？五条先生オチ？？ってなってます笑笑これからどんな風に夏油さんオチになるのか楽しみです！！ (2022年1月21日 15時) (レス) @page28 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - 更新お願いします｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡ (2021年5月11日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 匿名さん» そういう言い方はやめたほうが…… (2021年4月30日 17時) (レス) id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - wkwk(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))wkwk (2021年4月29日 16時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年4月17日 0時
