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トンッ、と背中にぶつかる大きく暖かな手と聞きなれた声にビクッと肩がふるえる。





「ご、じょ……せんせ……?」

「………お説教は後でね。」

「やぁ悟!久しいねぇ!いやぁ、君の生徒が私を殺してくれると言うものだからね、ワクワクしながら待っていたところだよ。」

「お前ってホント性格悪いねぇ。この子がお前のこと殺せないって分かっててそういう事言うんだもん。」

「君に言われたくないね。………無理矢理にでも連れて帰ってやるつもりだったが、君がいるんじゃ無理だね。大人しく帰るよ。」

「帰すと思うか?」

「ははっ、私に手を出すのは構わないけどね……誰だったか……そう、森中優一と澤野秀也………力尽きて眠ってたよ。呪霊に襲われちゃ大変だよね。」





分かったかのような笑顔をうかべる彼に、五条はギリッと奥歯をならした。





「私に手を出さない方がいいよ。……A。」





自分を呼ぶ、愛おしそうな熱の篭った声にビクリと身体が反応する。いつの日か自分の名前を、彼のくれた名前を呼んでくれていたあの日々がフラッシュバックする。





「また、迎えに来るよ。次は夢を叶えた頃に。」





そう微笑んだ彼の姿はもうなかった。足の力が抜けて、ガクンッとその場に座り込む。





「……あんた、帰りは…、明後日のはずだろ?」

「いやぁ、あんなのすーぐ片付いたの!普通の術師ならもっとかかってるってだけで。観光したいところだったけど嫌な予感がしてさ、すぐに帰ってきたんだけど……ちょっと遅かったみたいだね。」

「……………っ、……………」

「…………A。」





冷や汗を流す彼女の隣に五条はしゃがむと、顔を覗き込んだ。





「あいつに逃げる隙を与えてたろ。殺す気ないの丸わかり。殺す気がないなら、逃げろって僕教えたでしょ?あいつは特級、それも僕に並ぶ最強と呼ばれた呪詛師だ。そして、Aは今さっき翆を使えるようになったひよっこ。根本的な理屈を理解せず、コントロールが曖昧な術を使って、殺す気もない相手を殺せると思うな。

今回の件に関しての説明はまた後で聞く。落ち着くまで眠ってな。」





そう言って五条が彼女の額に触れると、フッと彼女の意識が飛んだ。

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- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください! (5月23日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - あれ??五条先生オチ??ってなってます笑笑これからどんな風に夏油さんオチになるのか楽しみです!! (2022年1月21日 15時) (レス) @page28 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - 更新お願いします。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。 (2021年5月11日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 匿名さん» そういう言い方はやめたほうが…… (2021年4月30日 17時) (レス) id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - wkwk(((o(*゚▽゚*)o)))wkwk (2021年4月29日 16時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年4月17日 0時

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