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「は……ッ、はぁ………っ!!!」
木で体を支えながら何とか体勢を保つ。目の前にあるのは宇参の死体で、あぁ殺したのかと体から力が抜ける。支えていた体は呆気なく崩れてその場に座り込んだ。
先程の大きな音はなんだったのだろう。他のみんなは大丈夫なのだろうか。
「総司!!!」
「太良…!無事だったか、、、!!」
「あぁ、!澤野も無事だ……!森中の方の援護に行ってる……今の音なんだ、、、?」
「わっっかんねぇ……Aかな、、?」
「ひとまず、ここ出るぞ。お前、天与呪縛は?」
「怪我治っても体力戻るわけじゃねぇよ……ばか………」
「肩貸してやる、とりあえず伊地知さんよん………っ、!!!」
ザッザッと砂を蹴る音が聞こえてきて振り返ると、袈裟を着た黒髪の髪の長い男が立っていた。その男が誰なのか、彼らには直ぐにわかった。
「特級呪詛師……夏油傑!!!」
「おや、やはり知っていたか。……いやぁ、まさか彼らがやられるとはね。猿のくせによくやるよ。」
そう言って、夏油は足元にころがった宇参の死体を軽く足で蹴る。
「…っ、はっ、………生憎、俺を猿って呼んでいいやつは、一人って決まってんだよ、この不良坊主が……」
「……口には気をつけろよ、猿。」
「………太良、お前帰れ。森中たちの方行ってやれ、」
「……はぁ!?」
「………あいつの狙いは俺を、…殺すことだ。そうだろ、不良坊主。」
「ははっ、猿でもましな頭してるんだね。その通りだよ。お前みたいなのは私の世界に必要ないからね。」
「………相手は五条先生レベルだ。お前が敵うもんかよ…………」
「だからってお前置いて行けるわけねぇだろ!!!」
「………いいんだよ。俺の方は、強力な助っ人が来てくれたみてぇだ。」
その時、夏油の目の前を何かが物凄い速さで通り過ぎた。夏油はそれを追い反対側の木に目をやると、呪具が刺さっていた。
「……ははっ、……これは………成長したもんだね。A。」
ガサッと気の揺れる音がする。そこには、血まみれの制服を着た彼女が立っていた。
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夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください! (5月23日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - あれ??五条先生オチ??ってなってます笑笑これからどんな風に夏油さんオチになるのか楽しみです!! (2022年1月21日 15時) (レス) @page28 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - 更新お願いします。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。 (2021年5月11日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 匿名さん» そういう言い方はやめたほうが…… (2021年4月30日 17時) (レス) id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - wkwk(((o(*゚▽゚*)o)))wkwk (2021年4月29日 16時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年4月17日 0時