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「くっ、、、!」

「へ〜お前なかなかやるじゃん!いいねぇ!!こんなにやり合える術師は夏油以来だ!」





弐葉は興奮したように彼女を見た。戦闘狂、と言う言葉が似合うだろう。強い、特級レベルの強さだ。殴り飛ばされ、蹴り飛ばされ、血が少なくなってきたのか頭がぼーっとする。





「でもやーっぱ女だね。力で押されるとすぐ負けちゃう。」

「…っ、、」

「案外、おまえって連れて帰るの簡単そぉ〜ラッキー。」

「……ふ、……ご兄弟が死にかけてる時に、余裕ですね…っ、、」

「お前こそ自分の立場分かってんのー?死にかけてんだ…っよ!」

「…!!」





弐葉の持っていた呪具の柄の部分で腹あたりを殴られそのまま吹っ飛んでしまう。ガンッ!と音を立てて木にぶつかり、頭から血が流れ落ちてくる。





「げほっ……っ、がはっ………」

「あ、ごーめん折れちった?あはは〜まぁ仕方ないよね、抵抗しちゃったからさ〜あ、でもこれって夏油に怒られる?」





肋が折れた。びちゃびちゃと口から血を流す彼女を見て、彼は心底楽しそうな顔をした。





「まぁ、生きてればいいか♡でもごめん、しにそうな感じ?まぁそんだけ血流してりゃ無理もないか〜死んだらなんて説明しようかな〜………」

「………………ごほっ……………」

「…………なぁ、聞いてる?お前の話してんの。」

「……………いま、話しかけないで下さい、」

「……………?」





なんだこいつ、と首を傾げる弐葉だったが、直ぐにその意味を理解した。ブンブンと頭を振ったあと、制服の袖で口元の血を拭いながら彼女は体勢を立て直した。





「………反転術式。」

「………ふふ、大っっっ正解……まさか私もできるとは思わなかった………やればできるものですね………あはは、」

「……お前、バケモン?」

「……ふふ、……そうですね、生憎私の師もバケモノなもので………くふふ………」

「………さっきから何笑ってんだよ。」

「んふ、いいえ………すっごく楽しいなと思って!」





吹っ切れてしまったのか、とうとう頭がおかしくなったのか、弐葉にはそれさえ分からなかったが、今目の前にいる彼女が数分前の彼女と違うことだけは分かった。これはマズったな、と弐葉は溜息をつきながら頭をガシガシとかいた。

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- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください! (5月23日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - あれ??五条先生オチ??ってなってます笑笑これからどんな風に夏油さんオチになるのか楽しみです!! (2022年1月21日 15時) (レス) @page28 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - 更新お願いします。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。。・゚・(ノД`)・゚・。 (2021年5月11日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 匿名さん» そういう言い方はやめたほうが…… (2021年4月30日 17時) (レス) id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - wkwk(((o(*゚▽゚*)o)))wkwk (2021年4月29日 16時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年4月17日 0時

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